2022年の宇宙飛行(と探査機衝突実験)を振り返るフォトギャラリー

GIZMODO

衝突の瞬間

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Image: ASI/NASA/APL

NASAの宇宙探査機「DART」が小惑星ディモルフォスに衝突した直後を、イタリアのキューブ型衛星LICIACubeが捉えました。触手のようなプルームは天文学者らを驚かせましたが、DARTは脅威ではない天体を数十フィート押しやり、小惑星の軌道を逸らすミッションに成功。欧州宇宙機関によると、「各長方形が示しているのは、プルームの微細構造を調べるためのレベル別のコントラスト」なんだそう。

近すぎてヒヤリ

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Photo: NASA

2022年9月12日、NASAのスペース・ローンチ・システム(SLS)ロケットの近くで落雷がありました。しかし、その数週間後にはハリケーン「イアン」のせいでアルテミス1ロケットを近くのスペースシャトル組立棟(VAB)内に避難せざるを得なかったため、この落雷はNASAにとっては些細な心配事に終わったのでした。

ようこそ、スターライナー

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Photo: NASA

2022年5月20日、ISSに接近中のBoeing(ボーイング)の「スターライナーCST-100(Starliner CST-100)」の写真。第2回無人軌道飛行試験(OFT-2)は開発中の同宇宙船による初のドッキング成功例で、有人宇宙船としての最終試験に向けた大きな一歩です。今度は宇宙飛行士を搭乗させて、似たようなミッションを2023年に実施する予定。

設営されたスターシップ、スターベースにて

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Photo: SpaceX

2月10日、テキサス州ボカチカのSpaceX(スペースX)の施設スターベースにそびえ立つ、フルに積まれたロケット「スターシップ(Starship)」です。同社のイーロン・マスクCEOは年内の軌道飛行試験を望んでいたものの、実施には至らず。実現した暁には、史上最もパワフルなロケットとなるでしょう。

オリオン、月、地球

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Photo: NASA

大成功を収めたNASAのアルテミス1ミッション中に撮影された、幾つかのアイコニックな写真のうちの1枚。ミッション13日目にあたる11月28日、オリオンが地球から26万8563マイル(43万2210km)離れた時に捉えた光景です。

880万ポンドの推力

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Photo: NASA/Chris Coleman/Kevin Davis

11月16日にフロリダ州のケネディ宇宙センターから飛び立ったNASAのSLSロケットを、上からのアングルで撮った大迫力ショット。

アルテミス、離昇

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Photo: NASA

巨大ロケットは非の打ちどころのない打ち上げを経て、宇宙船オリオンを25.5日間に及ぶ月を周回する旅へと送り出しました。

オリオンのしばしの別れ

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Photo: NASA

NASAの宇宙船オリオンはこのお別れの写真を、25日半に及ぶアルテミス1ミッションが始まった数時間後に撮影。この時、地球からは5万7000マイル(9万1700km)離れていました。

ラブルパイル天体

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Photo: ASI/NASA/APL

DART(二重小惑星進路変更実験)が無防備なディモルフォスにぶつかる直前の、同小惑星のクローズアップ。研究者たちは探査機が近づいて初めて地表の様子を確認できたそう。

地球と果てしない宇宙

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Photo: NASA

国際宇宙ステーション(ISS)が4月8日に捉えた、太陽に照らされて眩い大西洋 。

ロケット第一段を空中捕獲

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Screenshot: Rocket Lab

5月にRocket Lab(ロケット・ラボ)は、エレクトロン(Electron)ロケット第一段をヘリコプターでキャッチしようとしました。パイロットはパラシュートの紐にフックをひっかけることに成功するも、これまでの試験飛行で経験したものとは「異なる負荷特性」に気付いて落下させたそう。

サマンサ・クリストフォレッティ宇宙飛行士

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Photo: NASA

欧州宇宙機関(ESA)のサマンサ・クリストフォレッティ宇宙飛行士はISS赴任中、TikTokで滞在に関する楽しい豆知識動画をシェアしてファンを大いに増やしました。このイタリア人宇宙飛行士の朗らかな人柄を見事に捉えたステキなポートレートです。

フォトジェニックな眺め

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Photo: NASA

幕を閉じたばかりのアルテミス1ミッションでの、お気に入りのショットです。オリオンが2回目の月フライバイを終え、地上の管制室との通信を再開した直後に撮影されました。米GizmodoのDvorsky記者はこの言葉で表せないほど美しい光景を目にした際、文字通り息をのんだそう。

顔を見せる宇宙飛行士たち

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Photo: NASA

ISSのキューポラから外をのぞくNASAのボブ・ハインズ宇宙飛行士とジェシカ・ワトキンス宇宙飛行士。9月12日撮影

33基のラプターエンジン

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Photo: SpaceX

7月2日に公開された画像はスターシップのプロトタイプ機のブースターを真下から撮った圧倒されるような眺めで、今にも唸りをあげんばかりのラプターエンジン全33基が写っています。SpaceXのメガロケットは離昇時には1670万ポンドの推力を出すことが期待され、史上最強のロケットとなりそうです。

宇宙遊泳中のセルフィー

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Photo: NASA

3月23日、ISSで7時間に及ぶ船外活動中に最高のセルフィーを撮ったESAのマティアス・マウラー宇宙飛行士。

鷲のように羽ばたけ

SpaceXは11月1日、3年ぶりに大型ロケットのファルコンヘビー(Falcon Heavy)を打ち上げました。230フィート(約70m)の同ロケットは、アメリカ宇宙軍ために極秘のペイロードを対地同期軌道に届けたとのこと。

打ち上げディレクター

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Photo: NASA/Ben Smegelsky

アルテミスチームが10月27日に打ち上げシミュレーションを実施した際、コンソールに立っていたアルテミス1の打ち上げディレクターCharlie Blackwell-Thompson氏。数回の失敗を経て成功したSLSの打ち上げにおいて、同氏はNASAの粘り強さに忍耐力、冷静さの象徴でした。

月面

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Photo: NASA

オリオンがアルテミス1ミッション20日目にあたる12月7日に撮影した、高解像度の月面写真。

地球を経由する探査機ルーシー

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Photo: NASA

木星のトロヤ群小惑星に向かっているNASAの小惑星探査機「ルーシー」が、10月15日に実施された重力アシストの際に撮った地球です。

宇宙でピザパーティー

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Photo: NASA

5月27日、ピザをエンジョイする第67次長期滞在クルーの皆さん。左から時計回りにデニス・マトベーエフ、オレッグ・アルテミエフ、セルゲイ・コルサコフ、チェル・リングリン、ジェシカ・ワトキンスにサマンサ・クリストフォレッティ(敬称略)。

頻繁に行なわれたSpaceXミッション

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Photo: SpaceX

1月6日に撮影された、宇宙へと飛翔する「ファルコン9(Falcon 9)」ロケットの勇姿。これは2022年に高い頻度で打ち上げを実施したSpaceXの最初の1回で、同社は暦年の間に50回以上のフライトを行なっています。

激しい炎

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Photo: SpaceX

4月27日のNASA「Crew-4」打ち上げ時、SpaceXの「ファルコン 9」ロケットの噴射炎

ハリケーン「イアン」

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Photo: NASA

9月26日にISSから観測したハリケーン「イアン」。この嵐はフロリダ州に直撃し、壊滅的な洪水と100人超の死を引き起こしました。

問題発生

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Screenshot: Blue Origin

無人の「ニューシェパード(New Shepard)」ロケットは、9月12日の発射直後に炎上し、連邦航空局(FAA)がレビューをする間、Blue Origin(ブルーオリジン)の弾道飛行用の打ち上げシステムは飛行停止となったのです。

オリオン、月に接近

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Photo: NASA

11月21日に実施された1回目の月フライバイの際に宇宙船オリオンが撮った、何だか不気味な月面の写真。

地平線を背に進むエンデュランス

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Photo: NASA/Kjell Lindgren

10月6日、ISSに接近しつつあるSpaceXの宇宙船クルードラゴン「エンデュランス(Endurance)」を捉えた、この世のものとは思えない眺め。搭乗していたのは、NASA宇宙飛行士のニコール・マンとジョシュ・カサダ、JAXAの若田光一宇宙飛行士、そしてロスコスモスのアンナ・キキナ宇宙飛行士です。

オリオンの船内

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Photo: NASA

アルテミス1ミッションでは無人飛行したオリオンですが、3体のマネキンが搭乗していました。Campos(写真のマネキン)にHelga、Zoharです。この写真にはCallisto技術デモ(カスタマイズされたiPadとAlexaを用いる通信テスト)や、中央下部に漂っている無重力インジケーターのスヌーピーも写っています。

夜のイタリア

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Photo: NASA

イタリア半島、そして仏領のコルシカ島と伊領サルデーニャ島にシチリア島がくっきりと見える美しい空撮夜景。ISSが7月4日に撮影しました。

把持されたシグナス

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Photo: NASA

ロボットアーム「カナダアーム2」に掴まれている補給船「シグナス」を捉えた、2月21日の画像。真下に広がる雲頂の輪郭を含め、澄み渡る景色が素晴らしいです。

降ってきたロケットの残骸

フィリピン沿岸警備隊の方々が持っているのは、8月2日に制御不能で大気圏に再突入した中国の大型ロケット「長征5号B」の破片。このロケットの残骸は、ボルネオ島北部とフィリピンの居住地近くに落ちたのです。2022年には2度も制御不能な状態での大気圏再突入をした長征5号B、これが1回目でした。

ソユーズ発射

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Photo: NASA/Bill Ingalls

2022年9月21日、カザフスタン共和国のバイコヌール宇宙基地から打ち上がるロシアの「ソユーズMS-22(Soyuz MS-22)」。NASAのフランク・ルビオ宇宙飛行士、ロスコスモスのセルゲイ・プロコピエフ宇宙飛行士とドミトリー・ペテリン宇宙飛行士が搭乗していました。

物凄いことを普通のことのように見せる

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Photo: SpaceX

SpaceXにとって、離昇したものは安全に降りてこなくてはなりません。ここではファルコンヘビーロケットの打ち上げ後、一段目2機が垂直に着陸しようとしています。

おかえりなさい

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Photo: NASA

12月11日、まさにオリオンがパラシュートを使って降下しているところを激写した1枚。よく見ると、再突入の際に華氏5000度(摂氏2760度)を耐え抜いた同宇宙船がいまだ蒸気を発するほどの高温だと分かります。オリオンはバハ・カリフォルニア半島沖に着水して、歴史的なアルテミス1ミッションを終えました。

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