忘年会や新年会で派手なマジックを披露したい! ってことで、Amazonで手品グッズを購入した。「スカーフが傘に変わる」「手の中からフランスパン」「首が胸まで落ちるびっくりマジック」の3点だ。華麗なワザを決めれば会場のボルテージがMAXに到達するだろう。
どの手品もとても簡単で、忘新年会はもちろん結婚式の二次会やパーティーなどの余興にオススメらしい。無事に品物が届いたので、さっそく本番に向けて練習をすることにしたのだが……おいおいマジかよ。詳しくは続きをご覧いただきたい。
・Amazon低評価の手品グッズ
「スカーフが傘に変わる」と「首が胸まで落ちるびっくりマジック」の2点は同じ袋に入っていた。袋から取り出してみると……
説明書が入っていないことに気がつく。いくら簡単なマジックとはいえ「正しい手順」は知っておきたい。パッと見た感じ、経験ゼロの素人でもスグにマスターできるアイテムとは思えないからだ。ちなみに「スカーフが傘に変わる」の商品ページに書いてある説明を読むと……
「演者は片方のスカーフを手にして振り払うともう片方の色のスカーフになる。振って別の色になると全部で6本の色違いのスカーフになります。まだ終わっていない最後の変わった1つのマジックの傘!」……残念ながら全然意味が分からない。
なお、「スカーフと傘」の評価は1.6で、コメントを確認すると「使い方を教えてください」「商品説明をお願いします」と書いてあった。やはり皆同じように困っているらしい。
「首が胸まで落ちるびっくりマジック(評価2.4)」の方は金具だけ。商品ページには「普通10分ほど練習すれば誰でも演出できます」「説明書はございませんが、ギミックの構造を見れば演出方法は簡単に想像できます」と書いてある……クソッ、こっちも意味不明だ。
コメント欄でヒントを発見。「落ちる首を支える手ではなく、逆の手に注目。背中に手を回していますが仕掛けがバレバレです」とある……つまり金具を上着に引っ掛けておいて、良きタイミングでグイッと持ち上げれば頭が落ちているように見えるのか。なるほど。
最後に紹介する「手の中からフランスパン(評価1.6)」には写真付きの説明書が入っていたのだが、写真を見ても仕組みはいまいちわからない。結局どのマジックも根気が必要か。
たぶん手の中に丸めて隠しているフランスパンを、もう片方の手でゆっくり引っ張り出すのだろう。こういう単純なマジックほどプロと素人の差が出る気がする。まあやってみよう。
・実演してみた
というわけで、手品師のような格好に着替えて、実際にマジックショーをしてみることに。きっと1番重要なのは “堂々と披露すること” だ。胸を張って演技をしていれば、失敗が失敗に見えなくなるハズ。それではご覧ください。まずは「スカーフが傘に変わる」ではなく……
「スカーフから傘が現れる」だっ!
ハイッ!
盛大な拍手ありがとうございます。どう頑張ってもスカーフは傘に変わらなかったので、結局スカーフから傘を出すことにした。何がすごいのかよく分からないが、堂々と演技を披露することでなんだかマジックっぽく見えるものである。
つづいては、フランスパンを……
出しました!
同じく何がすごいのか不明だが、ポーズをキメることでマジックっぽくなる。本番のショーでは、このまま拍手が巻き起こるまで待つのみ。
ラストは「首が胸まで落ちるマジック」だ。後ろの手でジャケットを持ち上げることで、首が落ちたように見えるハズ……果たして成功するのかァァアア!
ハイイイイイッ!
……「首が落ちる」というより「肩が上がる」感じになってしまった。もしかしたら金具の使い方が間違っていたのかもしれない。思ったよりも難しかった。
──というわけで、マジック経験ゼロの素人でもなんとなくできそうなのは「スカーフから傘を出す」と「丸めたフランスパンを引っ張り出す」の2つだと思う。機会があれば忘新年会をマジックで盛り上げようぜ! 失敗してもポーズでごまかすこと!
参考リンク:Amazon「スカーフが傘に変わる」 / 「手の中からフランスパン」 / 「首が胸まで落ちるびっくりマジック」
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.