眺めるのは防弾ガラスの後ろから。美しいけど最恐なホログラム・クリスマスツリー

GIZMODO

捨てる必要もリサイクルする必要もないクリスマスツリーって最高じゃん。けがをする可能性さえなければ。

生木の香りの方がいいかもしれませんが、切り立てホヤホヤのクリスマスツリーは、毎日マメに水をあげないと火事を起こす可能性があります。でも、カラフルに光るLEDテープを貼った金属フレームが超高速で回転し、美しいホログラフィック効果を発揮するこのデンジャラスなデジタルクリスマスツリーの前では、燃え盛る生木のクリスマスツリーさえかわいらしく感じます。

飾りではなくツリーをつくっちゃえ

奇想天外なモノをつくるハードウエア・ハッカーとして知られるSean Hodginsさん。年末年始のホリデーシーズンがくるとインスピレーションが湧くのか、過去には、懐かしのクリスマスCMが流れる小型テレビオーナメントをつくってクリスマスツリーに飾ったことがありました。

そんなHodginsさん、今年はオーナメントどころか本体に進出して、ホログラムのクリスマスツリーを思いついちゃいました! 構造は複雑だけど、つくっちゃえば飾るのも収納も簡単な万能ツリー。ただちょっとだけ問題点があるんです。それは、制作過程ですごく壊れやすかったのと、できあがってからでも想定される最悪の事態がとても恐ろしいことです。

なんてったって、防弾ガラスの後ろから眺めた方がいいツリーなんですから。といってもHodginsさん、足出てますけど。 もしかして足は防弾…なのか?

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Image: Sean Hodgins / YouTube

悪戦苦闘の末に最恐のクリスマスツリーが完成

ベアリング(回転軸を支える部品)の故障、ツリーを支えるフレームが不安定すぎてブレまくり、モーターがオーバーヒートしたために大容量のものに交換するなど、悪戦苦闘の末に、ツリーに見立てた三角形のフレームを回転させることには成功したものの、ツリーの幅が広すぎて抵抗が大きくなり、回転が足りないため、高さを150cmに調整してなんとか高速回転できるようにしました。

金属製ツリーの上部に取り付けられたセンサーが磁石を検出すると、Raspberry Piに保存されている静止画がLEDに反映されて点滅し、クリスマスツリーにホログラムが映し出されます。LEDの解像度は低いのですが、ピクセル画っぽい感じがなかなかイケてると思います。

動画を最後まで見ると、普通のクリスマスツリーの他に、燃え盛るクリスマスツリー、白黒のミッキーマウスバージョンなどもありますよ。ただ、防弾ガラスで身を守った方がいいレベルのデンジャラスさなので、残念ながらこのツリーを囲んでクリスマスキャロルを歌ったり、ツリーの下にプレゼントを並べたりすることはできません。あ、でも、ホリデーシーズンが終わった後にゴミ出しの場所まで引きずっていく必要はありませんよ!


Hodginsさんはいろんなモノに手を出しているんですけど、個人的にはこちらも有名な元NASAのエンジニア、Mark Roberさんとのコラボで、ホリデーシーズンになると増える宅配便泥棒へのお仕置き企画のためにつくった「Glitter Bomb(箱から光る物質と耐え難い香りをまき散らす仕掛け)」が最高でした。Glitter Bombを盗んだ人たちの行く末はRoberさんの動画で確認できます。

Source: Sean Hodgins / YouTube, Mark Rober / YouTube

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