スマートホームの室温調節器を各世代ごとにCTスキャンしてみた結果とは?

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2011年にGoogleから発売されたスマートホーム製品「Nest サーモスタット」は家庭内の空調設備と連動することで自動的に室温の調整を行うことができる、主にアメリカで販売されているデバイスです。2011年の発売以来、これまでに3世代のNest サーモスタットが発売されており、これらの製品についてCTスキャンした結果を、さまざまな製品をCTスキャンして分析しているlumafieldがNest創設者のトニー・ファデル氏と共に解説しています。

Tony Fadell reveals the hidden tech of the Nest Thermostat.
https://www.scanofthemonth.com/scans/nest-thermostat-evolution

Nest サーモスタットはAIを組み合わせて室温に適した空調の調整を行うことで、二酸化炭素の排出量を減らし、電気代を10~15%抑えることができるとされている製品です。2011年10月に発売されたNest サーモスタットの第1世代は、機能よりも壁掛けの際の取り付けを簡単にすることが目的とされました。


そこで、本体内部に特殊な板バネを内蔵することで設置に必要な時間を短縮し、非常に複雑で専門家しか取り付けられなかった既存のサーモスタットよりも設置を容易にしたとのこと。


Nest サーモスタットの第1世代では、第3世代まで続くつや消しステンレスのデザインが施されています。また、動体感知センサーが内蔵され、誰かが近づくと自動的に画面が点灯します。


表面の下部にグリルを設けることで、デバイスで発生した熱の干渉を防ぎつつ、気流と周囲の温度を正確に読み取ることができました。また、それぞれのスマートホーム製品が相互に通信するために、ネットワークプロトコルの「Thread」が組み込まれています。Threadは2022年にはAppleやAmazon、Google製品でも使用されており、Nest サーモスタットの第1世代はその先駆けとなりました。


2012年10月に発売された第2世代では、設計が大幅に改良され、本体の厚さが約6ミリ薄くなりました。


また、温度センサーと人感センサーはグリルが不要になった新しいセンサーに置き換わりました。また、余分な内部の部品を取り除くことで、製造コストを抑えつつ信頼性を向上させているとのこと。


2015年9月に発売された第3世代では、第2世代から本体のサイズが小型化された一方、画面サイズが大幅に拡大されています。


本体全体のサイズが小さくなるにつれて、サーモスタットの内部と外部のさまざまな温度を区別することが重要となりました。そのため、より感度の高い内部温度センサーが搭載されています。


歴代のNest サーモスタットをCTスキャンした結果、lumafieldは「直径わずか数センチメートルのリングにどれだけのものを詰め込むことができたのか、スキャンしてみるとよくわかります。Nest サーモスタットのユーザー中心のデザインによって、思いやりのある家を作り上げることができます」と述べています。

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