HTC、新型VRヘッドセットを1月のCESで発表へ

CNET Japan

 Metaの仮想現実(VR)ヘッドセット「Meta Quest 2」はここ数年、スタンドアロンのVRヘッドセットとしては市場にある最高水準の製品の1つであり、また数少ない製品のうちの1つという特有の状況を享受してきた。しかし、競合他社も追い上げてきているようだ。2023年1月にラスベガスで開催されるCESでHTCが発表する見込みの最新VRヘッドセットも、2023年の動静を示す予兆と言える。

HTCの新型ヘッドセット
提供:HTC

 このHTCのスタンドアロン型VRヘッドセットについてはThe Vergeが現時点で分かっている情報を取り上げており、PICOの「PICO 4」、Metaの「Quest Pro」と次期「Quest 3」、そしておそらくはAppleが開発中とみられているヘッドセットが目指すところと似たような道をたどると思われる。HTCは2021年にスマートフォン接続型VRグラス「VIVE Flow」で再び小型の消費者向けVRを手がけたが、新型ヘッドセットはより強力な上、カラーパススルーカメラも搭載するとのことで、複合現実(MR)を実現できるはずだ。

 The Vergeに掲載された新製品の画像を見ると、「Quest 2」(あるいはPICO 4)などのヘッドセットより小型で、デザインはQuest Proに近いようだ。Quest ProおよびPICO 4と同様に、レンズとディスプレイの距離を短くできるパンケーキレンズを採用している可能性が高い。

 HTCのグローバル製品責任者Shen Ye氏はThe Vergeの取材に対し、この新たなデバイスでは、「VIVE Focus 3」、Quest 2、PICO 4、そしてほぼすべての最新型VRヘッドセットが備えている自由度(DoF)6のモーションコントローラーを採用していると語った。Quest 2やPICO 4と同様、フィットネスはHTCがこのヘッドセットで想定している用途の1つになるだろう。HTCは、すでに数年前からPC接続型のVRで独自の「VIVE Tracker」を取り入れており、さらには独自のリストバンド型トラッキングアクセサリーも製造しているため、ボディトラッキングを使っていろいろと試しているかもしれない。しかし、アイトラッキングは搭載されないようだ(アイトラッキングを追加すると、VRヘッドセットの価格が上がる傾向がある)。Ye氏によるとバッテリー持続時間は2時間で、今あるヘッドセットと同等だという。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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