『トヨタのサステナビリティ実験』は今年8月に第1弾が実施され、気づけばもう第3弾だそうな。さすがトヨタ自動車、仕事が早い!
ちなみに第1弾の実験では太陽電池を加飾する技術を使い「渋谷で発電」し、第2弾では生態系を守り続ける取り組みを伝えるために「渋谷でアート」した。そして今回、第3弾の舞台は……SHIBUYA109前である! トヨタは本当に渋谷が好きだなァ!!
・サステナビリティって?
改めておさらいしておくと、サステナビリティとは「目先の利益を追い求めるのではなく、環境や社会全体のことを考慮した活動をしよう」という取り組みのこと。今回はなかでもわたしたちの持続可能な生活に必要といわれている、心身ともに良好な状態をつくるためのサステナビリティ実験らしい。
で、今回の実験の全貌はといえば……
『癒しマスツリー』
と……
『クリスマッスルツリー』
以上である!!!!
・マジなのか
2022年12月19日(月)から23日(金)まで、SHIBUYA109店頭イベントスペースでは『トヨタのサステナビリティ実験 第3弾「#癒しマスツリー」「#クリスマッスルツリー」』と題したイベントが開催される。大企業たるトヨタが“安易なダジャレに走った”という事実に驚きを隠せない。
……と思った読者も多いはずだが、ちょっと待ってくれ。実は『#癒しマスツリー』と『#クリスマッスルツリー』は、単なるダジャレではない。ある「根拠に基づく理由」から命名されたものなのだ。その根拠とは何か? ここで1枚の画像をご覧いただこう。
葉っぱである。
続いて、こちらの画像もご覧いただきたい。
そう……葉っぱである。実はこの2種類の葉っぱ、“異なる効果が期待できる”ことが、トヨタの研究で明らかになったのだ。ちなみに1枚目の画像は見る人に「癒し」を、2枚目は「活力アップ」を感じさせる傾向にあるのだとか。
言われてみれば……確かにそんな気がしてきたかも!?
・ゆくゆくは常識に?
植物にリラックス効果があることは広く知られているが、トヨタの研究員たちは「その理由を科学的に突き止めたい」と研究を重ねてきたらしい。研究室に大量の土を持ち込み、実際に植物を植えたり抜いたり。試行錯誤した結果……
小さくて丸い葉には「癒される」と感じる傾向が、逆に大きくて広い葉は「活力がアップする」と感じる傾向があることが分かったのだそうな。ちなみに上の画像は「癒し」効果が期待される植物を集めた空間。
そしてこちらが「活力アップ」効果が期待される植物を配置した空間である。おそらく無意識のレベルでジワジワと効いてくるのだろう。このように、トヨタは植物を切り口に、人が心身ともに良好な状態になれる空間の研究をしているのだ。
カンのいい読者はそろそろお気づきかと思う。『トヨタのサステナビリティ実験 第3弾「#癒しマスツリー」「#クリスマッスルツリー」』とは、“癒し・活力アップ効果が期待できる葉っぱで制作したクリスマスツリー”なのであった。
トヨタはパソナ・パナソニック・ビジネスサービスと共同で、約50種類の葉っぱや植物の形を徹底的に解析。「丸み」「直線性」「大きさ」など、葉っぱがどんな形であれば「癒し」「集中」「活力」を感じられるか、細かく指標化したのだそう。
トヨタの研究者たちは「オフィスやリビングに大自然と同じような効果があれば、そこに滞在するだけで心身ともに健康になるのでは?」という仮説のもと研究しており、その成果を使って作られたのが今回のクリスマスツリーというワケ。サステナビリティ実験でありつつ、実用性もある施策だ。
「癒しとマッスルがあれば、人生だいたい大丈夫!!」というメッセージも掲示され、大企業とは思えない大胆な発言だ。癒されたい人、マッスルが欲しい人、そしてクリスマスムードに浸りたいカップルも、19日(月)〜23日(金)はSHIBUYA109前に集合〜!
尚、イベント期間中、16時~20時の間であれば、SNSで話題のクリエイター集団『Creator’s Campus』に撮影してもらえるかも!? 詳細はこちら。
参考リンク:#癒しマスツリー#クリスマッスルツリー、トヨタのサステナビリティ実験
執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.