TikTok for Businessのアドネットワーク Pangle 、トラフィックセキュリティシステムを全面アップデート:不正トラフィックの診断と特定が焦点に

DIGIDAY

TikTok for Businessが運営するモバイルアプリの広告配信プラットフォーム「Pangle(パングル)」は、開発者資格の審査やチート検出などの不正防止機能について、それらの最適化された部分を統合し完全な外部コミュニケーション戦略としてバージョンアップしたことを発表した。

隠し広告や自動リロードなど、さまざまなアドフラウドが存在する。こうした不正トラフィックは広告主にとって悩みのたねだ。広告費を有効的に活用するため、信頼のある広告配信プラットフォームに出稿することは、現在のデジタル広告業界にとってもっとも重要な行為のひとつといえるだろう。

TikTok for Businessが運営するモバイルアプリのアドネットワーク「Pangle(パングル)」は、以前から開発者資格の審査やチート検出などの不正防止機能について改良と反復を繰り返してきたが、このほど、改めてバージョンアップしたトラフィックセキュリティシステムを発表した。悪意のあるトラフィック全体の診断と特定が、より強固なものになる。

アプリケーションと開発者の厳格な審査体制を用意

同プラットフォームでは、本当に価値のあるトラフィックを提供するため、Google PlayとApp Storeのアプリケーションストアで検証されたアプリからのトラフィックを審査。大手企業情報サービスであるDun & Bradstreetや日本の国税庁などのデータリポジトリと提携し、開発元企業の資格についても検証する。

また、さまざまな角度からリアルタイム監視システムを実行。疑わしいトラフィックを自動的に識別し、異常が検出された場合、広告が掲載される前に遮断することができるという。安全ではないデバイスまたはIPアドレスからの広告リクエストをリアルタイムで遮断する以外にも、特定のメディアのデータ表現に異常がみられるときに、メディアからの全てのトラフィックが自動的に遮断され、顧客のキャンペーンに対する影響を回避し、安全を図っていく。

さらに、配信効率を最適化するため、広告予算を目標コンバージョンに基づいてシナリオ分割。加えて、各項目の主要な指標も追跡する。ある特定のシナリオにおいて、メディアの主要なパフォーマンス指標(クリック率、コンバージョン率など)がコンバージョンシナリオの平均レベルから長期にわたって大幅に逸脱した場合は、該当するシナリオの全ての広告主に対するメディアのトラフィックをブロックし、悪意のあるトラフィックから保護していく。

定期的な分析・調査と即座の対応

依然としてリアルタイムで検出できないチート行為は存在しているが、不正防止チームが定期的にメディアの履歴データを分析・調査。一定期間内に不正行為を繰り返す悪意のあるトラフィックをスクリーニングし、不正な行為が確認された場合は、今後の安全のために、関連するメディアと開発元のアカウントを永久に停止するという。なお、偽装または無効なトラフィックを発見した場合は「即座にPangleの営業担当を通じて、不正申し立て手続きをしてほしい」と同社。すぐに調査を開始し、解決策の提案を行うとともに、相応の補償措置を講じる。また、顧客の申し立てに基づいて不正防止メカニズムの改善策を検討し、引き続き保護対策を改善するとしている。

加えて、サードパーティの不正防止サービスプロバイダと緊密に協力し、高度なリサーチとインテリジェンスを統合。Appsflyer、Adjust、Branchなどの有名なMMP(モバイル測定パートナー)のほか、市場をリードする広告不正防止、プライバシー、コンプライアンス分析プラットフォームであるPixalateとも密に連携し、不正なトラフィックを特定、阻止、フィルタリングする能力を高めている。

広告主の利益を最大限に保障。業界リーダーとしても問題に取り組む

このように、同プラットフォームが不正防止機能をよりアップデートするのは、世界中で広がる悪質なトラフィックが業界全体の問題となっているという背景がある。Pangleは、「人力による審査、自動フィルタリングルール、機械学習など一連の効果的な手段を講じ、引き続き多くの技術と専門的リソースを提供し続けていく」とし、業界のリーダーとして、この問題に積極的に取り組んでいく考えだ。また、「広告主の利益を最大限に保障することに努め、業界全体のエコシステムの健全性と安定性を維持したい」としている。

Sponsored by Pangle
Written by DIGIDAY Brand STUDIO


Source

タイトルとURLをコピーしました