AppleのM2 Maxチップと思しきベンチマークが登場、M1 Max比較で最大22%のパフォーマンス向上

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Appleは2020年6月にMacでIntel製のプロセッサから独自開発プロセッサに移行する計画を発表し、2020年11月に「M1」、2021年10月にM1の上位モデルとなる「M1 Pro」および「M1 Max」、2022年3月にはM1 Max2枚分の最上位モデル「M1 Ultra」を発表しました。さらに、Appleは2022年6月にM1シリーズの次世代モデルとなる「M2」を発表しています。このM2シリーズの上位モデルとして「M2 Max」が間もなく登場するのではとウワサされており、このM2 Maxを搭載したMacと思われる端末のベンチマークスコアがGeekbench Browser上で発見されています。

Benchmark test of Apple’s M2 Max chip surfaces on the web
https://9to5mac.com/2022/11/30/benchmark-m2-max-chip-surfaces-on-the-web/

Benchmarks claim to show Apple M2 Max chip performance
https://9to5mac.com/2022/12/08/another-benchmark-apple-m2-max-chip/

2022年11月30日、Geekbench Browser上で新しいMacのベンチマークスコアらしきものが発見されました。このベンチマークでは「Mac14,6」という名称のMacが、「Apple M2 Max」という名称のCPUを積んでおり、CPUのベース周波数は「3.54GHz」、コア数は「12」、シングルコアスコアは「1853」、マルチコアスコアは「13855」と記されています。

Mac14,6 – Geekbench Browser
https://browser.geekbench.com/v5/cpu/18972971


M1 Maxは動作周波数3.2GHzの10コアCPUを搭載したSoCで、シングルコアスコアは「1746」、マルチコアスコアは「12154」です。そのため、M2 MaxはM1 Maxからシングルコアスコアが「6%」、マルチコアスコアが「14%」向上しています。これに対してApple関連メディアの9to5Macは期待していたほどのパフォーマンス向上は見られなかったとしています。

ただし、Appleが2022年6月に発表したM2も、M1と比べるとシングルコアスコアが「11%」、マルチコアスコアが「19%」向上しただけでした。M2は新しい5nmアーキテクチャを採用し、パフォーマンス面の向上よりも電力効率の向上に重点を置いたものだったためだと9to5Macは指摘しています。

これに続き、2022年12月にも再び別のM2 Maxを搭載したMacと思しき端末のベンチマークスコアがGeekbench Browser上で発見されています。新しく発見された方のベンチマーク結果も端末名称は「Mac14,6」となっており、搭載CPUは「Apple M2 Max」で、コア数も「12」と同じ。ただし、M2 Maxのベース周波数は「3.68GHz」と微妙に変化しており、シングルコアスコアは「2027」、マルチコアスコアは「14888」とベンチマークスコアも微妙に向上しています。

Mac14,6 – Geekbench Browser
https://browser.geekbench.com/v5/cpu/19152819


2022年12月に発見された新しい方のM2 Maxのベンチマークスコアは、M1 Maxと比べてシングルコアスコアが「16%」、マルチコアスコアが「22%」向上しています。

なお、Appleは2023年に複数の新しいMacをリリースするとウワサされています。Appleが準備している新しいMacは、14インチMacBook Pro、16インチMacBook Pro、Mac Studio、Mac Proで、このうちハイエンドモデルのMacBook Proと、エントリーモデルのMac StudioがM2 Maxを搭載することになるのではと9to5Macは予想しています。

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