「 小売パートナー との協働なしではビジネスは成り立たなかった」ジェニファーマイヤーのJ・マイヤー氏

DIGIDAY

ジェニファー・マイヤー氏は2005年に一念発起して家族のサポートを受けてジュエリーの作り方を学び、最終的に会社を立ち上げた。会社の中核は常にファインジュエリーデザインであるが、次の段階についてはフレグランスへのさらなる拡大とホームカテゴリーへの参入を楽しみにしているという。

ジェニファー・マイヤー氏は2005年に一念発起して自分に賭けることにした。デザインの経験はなかったが、同氏にはジュエリーデザイナーになる夢があった。マイヤー氏は家族のサポートを受けてジュエリーの作り方を学び、最終的に会社を立ち上げた。

「自分が身につけたい、友人が身につけたいと思うだろうジュエリーをデザインしたかった」とマイヤー氏はGlossyポッドキャストの最新エピソードで語っている。「ジュエリーボックスの永遠の定番で、重ね付けできたり、ずっと着用できるようなクラシックで美しくて日常使いできる製品を求めていた」。

それから17年、マイヤー氏は自分の名を冠したジュエリーラインの創業者として、フレグランスを含む新規カテゴリーに同社を拡大している。2018年10月にはロサンゼルスのパリセーズビレッジ・ショッピングセンターに第1号となる小売店がオープン。2021年にはカナダのラグジュアリーアウターウェアブランド、ムースナックルズ(Moose Knuckles)とのコラボレーションで18点からなるコレクションを制作している。

会社の中核は常にファインジュエリーデザインであるが、次の段階についてはフレグランスへのさらなる拡大とホームカテゴリーへの参入を楽しみにしているという。「どうなるか楽しみだ」と述べている。

以下に、読みやすさのために若干編集してポッドキャストからのハイライトを紹介する。

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信頼性にインスピレーションを見つける

「『自分のスペースに留まっているべきだ』とは(他人に)言いたくない。なぜなら、お互い誰もが参入し合えるから。誰でも参入できる余裕がある。だが、ビジョンを持ち、成長方法や実現方法を理解して、集中し続けることは必要だ。目標から目をそらさず、雑念を断たなければ。顧客を知り、自分自身を知るべきだ。この2年半にはとてつもない苦労があったが、デザインと製品の制作を続けた。多くの作品を(テストのために)1週間着用して、テスト後に(そのデザインを取り入れるかどうか)決定する、『これはNG。やらないほうがいい』と。自分が好きな製品、そして顧客に気に入ってもらえると思う製品にこだわっている」。

収益性の優先

「私は自社を100%所有している。資金調達はまったくしたことがない。ラルフローレン(Ralph Lauren)に勤務していたときの収入を貯金して、その当時は会社を立ち上げるために支出と収入に気を配っていた。会社は1万ドル(約140万円)未満で始めた。バーニーズ(Barney’s)から注文を受けた際にその注文に対応するための資金がなかったので、2.5万ドル(約351万円)を借りなければならなかったが、その借金は6カ月以内に返済した。借金はない。自社を所有している。投資家がいたことはなく、創業以来、毎年ずっと収益は高くなっている」。

卸売 vs D2C

「卸売パートナーたちと組んでビジネスを始めた。ネッタポルテ(Net-a-Porter)とは12年間組んでいるが、彼らは素晴らしいパートナーだ。新しいところではニーマン・マーカス(Neiman’s)があるが、ニーマンも素晴らしい。最初はバーニーズ。これらの小売業者と組んでいなかったら、自分のビジネスは成り立たなかっただろう。卸売は非常に重要であり、自分の卸売パートナーに専念している。当社は卸売業者とその顧客らと緊密に協働している。ほとんどの場合、卸売業者の顧客は最初は私の顧客ではなかったのだが、のちに我々の顧客になった。(だが)強力なウェブサイトと強力なインスタグラム、または自分にとって最高の顧客だと感じられるプラットフォームを構築できれば、自分のために(卸売の)マージンを埋めて、消費者に直接販売できるのは非常に大きい。もっと収益を上げて、顧客やクライアントと緊密な関係を築くことができれば素晴らしい。(卸売とD2Cの)両方を達成する方法を見つけられれば安泰だ。しかし、どちらかを選ばなければならないとしたらおそらく自分でやるほうを選ぶだろう」。

[原文:Jennifer Meyer: ‘I would not have my business’ without retail partners

TATIANA PILE(翻訳:ぬえよしこ、編集:山岸祐加子)


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