Epic Gamesが「Googleが510億円を支払って大手ゲーム企業の独自アプリストア開設を阻止していた」と主張

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GoogleはAndroid向けのアプリストアとして「Google Play」を運営していますが、AndroidではGoogle以外の企業や団体が開設したアプリストアを利用することができます。アプリストアをめぐってGoogleと法廷闘争を繰り広げているEpic Gamesが、新たに「GoogleがActivision BlizzardやRiot Gamesといった大手ゲーム企業に金銭を支払って独自アプリストアの開設を阻止していた」と主張しました。

Google struck $360-mln Activision deal to block rival app store, lawsuit says | Reuters
https://www.reuters.com/technology/google-agreed-pay-360-mln-activision-stop-competition-epic-games-alleges-2022-11-17/


Epic v. Google Second Amended Complaint – Redlined – DocumentCloud
https://www.documentcloud.org/documents/23314203-epic-v-google-second-amended-complaint-redlined

Epic alleges Google paid $360 million to keep Activision from launching its own app store – The Verge
https://www.theverge.com/2022/11/18/23466359/activision-riot-mobile-app-stores-epic-games-google-court-filings-project-hug

GoogleやAppleは、自社製アプリストアを介したアプリ購入やアプリ内課金に手数料を課しています。この手数料について、開発者からは「手数料が高すぎる」という意見が寄せられており、2020年にはフォートナイトなどの人気ゲームを開発するEpic GamesがGoogleやAppleを訴える事態に発展していました。

Epic Gamesは訴訟の中でGoogleやAppleの契約に関連する情報を証拠として提示しており、2021年8月には、Googleが「YouTubeのスポンサー契約やクラウドサービスを割引価格で提供する代わりに、手数料の支払いへの同意を求める」という「Project Hug」と呼ばれる計画を進めていたことが明らかになっていました。

Googleが進めていた秘密計画「Project Hug」とは? – GIGAZINE


Epic Gamesが新たに証拠として提示した情報によると、Googleは「Project Hug」の一環としてActivision Blizzardに3年間で約3億6000万ドル(約510億円)を支払って独自アプリストアを開設しないように働きかけていたとのこと。また、同じ理由でRiot Gamesのリーグ・オブ・レジェンド部門に対して1年間に約3000万ドル(約42億円)を支払っていたともEpic Gamesは主張しています。

上記の報道の後、Googleの広報担当者は「Epic Gamesはビジネス上の文脈について誤解しています。Project Hugは、開発者が新たなコンテンツを公開する際にユーザーへの特典や早期アクセスなどを提供する仕組みであり、サードパーティーのアプリストア開設を妨げるものではありません」と述べてEpic Gamesの主張に異を唱えています。また、Activision Blizzardの広報担当者は「Googleが私たちに圧力をかけたりGoogle Playと競合しないように迫ったりしたことはありません。Epic Gamesの主張はナンセンスです」と述べ、Epic Gamesの主張が間違っていることをアピールしています。

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2022年11月21日 15時01分00秒 in ネットサービス, Posted by log1o_hf

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