あなたはビールを炭酸で割って飲んだことがあるだろうか? 私(あひるねこ)はというと、マジでない。成人してもう16年経つけど、ただの一度もやったことがない。氷すら入れたことがない。ありのままの君(ビール)しか見たことがないのである。
こういう人はかなり多いような気がするのだが、そこへあのサントリーが革命的な新商品をブッ込んできたぞ。その名も『ビアボール』。日本初(※)の炭酸でつくる自由なビールだ。自由すぎるだろと思いつつ、同時にワクワクしてきたため、試しにいろんな割り方で飲んでみた!
※炭酸水で割ることを製品上で訴求する日本初のビール(Mintel GNPDを用いたサントリー調べ 2022年5月)
・ビールなのに炭酸で割る?
一部ではすでに発売されている『ビアボール』。そういえば居酒屋で見かけた! という人もいるかもしれないが、本日2022年11月15日からはいよいよ家庭用小瓶の販売もスタート。瓶ってのがまたビール好きの心をくすぐりますな。ちょっとレトロなデザインも良き。
サントリー独自の何やらスゲェ製法によって完成した『ビアボール』のアルコール度数は、なんと16%。ワインや日本酒のような数値である。これを炭酸水で自分の好きな濃さに割って、自由に飲むのが『ビアボール』の楽しみ方なのだ。
それでは実際に割って飲んでみようか。最初はサントリーがオススメする『ビアボール』と炭酸水の割合1:3の飲み方からだ(アルコール度数約4%)。用意するのはグラス、氷、そして冷やした『ビアボール』と炭酸水である。
※アルコール度数は目安です。
まず氷をグラスいっぱいに入れて……
炭酸水を注ぐ。サントリーによると、原液は後から入れた方がいいらしいぞ。覚えておいてくれ。
最後に『ビアボール』を静かに注ぎ、マドラーなどで下からゆっくり持ち上げるように1回混ぜたら……
\ 完成!/
見た目はビールに近いのに、氷がたっぷり入っているのがなんとも新鮮である。それではこれからサントリーの担当者に『ビアボール』の開発秘話を聞き……と思ったけど、予定変更。
もう我慢できへん!
・めちゃ新感覚
勢い余ってフライング乾杯してしまったが……ええ!? マ、マジかよこれ! ほどよいビール感、そして爽やかな飲み口……。新しすぎて震えざるを得ねぇ……!! 炭酸で割っているにもかかわらず、アロマホップの華やかな香りや麦芽の旨み、コクをしっかり味わえるのだ!
その割に苦味が少ないので、普通のビールと比べてスッキリ飲みやすいと思われる。氷によって冷たさがキープされる一方、溶けても味や香りのバランスが崩れないのもスゴイ。つまり何が言いたいかというと……
うっま! 『ビアボール』最高ォォォオオ!!
・割り方いろいろ
今度は『ビアボール』と炭酸水の割合1:7で飲んでみるぞ(アルコール度数約2%)。薄めに入れたことで、先ほどよりもさらにスッキリとしたライトな後味になった。ビール特有の苦味はほとんど感じられず、ソーダ割りのような感覚で飲めるのが魅力である。
※アルコール度数は目安です。
それでもビールの香りや味わい自体は損なわれずに生き続けているので、個人的には途中からこの飲み方に移行していきたいなと強く思った次第。ではお次は『ビアボール』と炭酸水の割合1:1で作ってみよう(アルコール度数約8%)。ほほう、かなりビールっぽい色味だ。
※アルコール度数は目安です。
さっそく飲んでみると……
うむ! 明らかに今までより濃密かつ、ガツンとくる仕上がりだぞ!! 味わい自体もこれが従来のビールに一番近いので、自分で飲むなら最初の1杯目はこの割り方がいいような気がするな。好みに合わせて自由に濃さを調節できる『ビアボール』の本領発揮である!
ちなみに……
『ビアボール』を割ってウマいのは、なにも炭酸水だけではない。ぶっちゃけ炭酸飲料だったら何でもイケちゃうのだ。試しにみんな大好き『C.C.レモン』で割って飲んでみたところ、カクテルのようなオシャレビールに早変わりしてしまった! しかも激ウマ!! これはいろいろ実験してみたくなるゥゥウウウ!
ちょっと待てよ。
もしかして、もしかしてだけど『ビアボール』って……ロックで飲んでもウマいのでは? いや割ってねェェェエエエ! 炭酸で割るって話どこ行ったんだよ!? と思われるかもしれないが、何事もチャレンジあるのみ。ロックグラスに氷を入れ、そこに原液を注いでみることに。
どれどれ、グビっと。その結果……
いや、うっま!
『ビアボール』最高ォォォォオオオオ!!
想像できないかもしれないが、どっしりした濃厚な味わいはまるでウイスキーのようだ。と同時に、軽やかな飲み口やフルーティーな香り、後味の余韻は間違いなくビールのそれ。ウイスキーと比べたらだいぶ飲みやすい上に、アルコール度数も低いので安心だろう。ウマし!
炭酸で割って飲むという、これまでにない新たなスタイルを生み出した『ビアボール』。こんなにも自由なビールを飲んだのは生まれて初めてかもしれない。昔からのビールファンはもちろん、これからもっとビールを好きになりたい人にも断固オススメなので、ぜひ自分の好みの味を探してもらいたい。乾杯!
参考リンク:サントリー『ビアボール』
執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.