あのDeepLが運営する無料のオンライン辞書「Linguee」

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翻訳ツールの「DeepL翻訳」を開発するDeepL GmbHが辞書ツール「Linguee」も無料で公開しているので、実際に使ってみました。

Linguee | Dictionary for German, French, Spanish, and more
https://www.linguee.com/

Lingueeのトップページはこんな感じ。日英翻訳がデフォルトで選択されているので、検索ボックスに調べたい言葉を入力して検索アイコンをクリックすることで調べることができます。


今回は、Twitterの著名人に付与される灰色の「公式ラベル」を実装直後に廃止したイーロン・マスク氏のツイート「I just killed it」という文章を採用。直訳すると「私はちょうどそれ(公式ラベル)を殺した」となりますが、やや不格好です。

I just killed it

— Elon Musk (@elonmusk)


というわけで「killed」により良い訳がないか探すべく、Lingueeにkilledと入力して検索を実行。


すると、結果に「killed」を使った例文と翻訳例が表示されました。


さらに下にスクロールすると、killeという単語を使ったオンライン上のニュースサイトや論文などが一覧で表示され、対訳も確認することができます。以下の例を参考にすると、今回のマスク氏の「killed」は「終了」と訳す方が良さそう、などということが分かります。


次はマスク氏がTwitter従業員に発したとされる「the economic picture ahead is dire」という言葉。「dire」という単語が聞き慣れなかったので検索してみます。

すると、「火の車」「四苦八苦」などのそれらしい訳が表示されます。


各ソースの対訳はこんな感じ。これらを参考にすると、「the economic picture ahead is dire」は「今後の経済情勢は厳しい」などと翻訳できそうだというのが分かります。


Lingueeは専用のウェブクローラーを使って適切な対訳テキストを検索し、機械学習アルゴリズムによる自動品質評価を実施して結果を表示しているとのこと。

Lingueeは、2008年に元Google社員のGereon Frahling氏とLeonard Fink氏の手により開発され、翌年に一般公開されました。その後、Lingueeで得られた経験やデータをもとに翻訳ツールの「DeepL翻訳」が開発されたというわけです。

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