KFCがユダヤ人襲撃事件「水晶の夜」を祝うメッセージを投稿してしまう

GIGAZINE
2022年11月13日 23時00分
メモ



日々設定されている何かの記念日に合わせて「○○の記念日はこれを食べてお祝いしよう!」という宣伝が行われるのは、食品業界ではよく見かけますが、ケンタッキーフライドチキン(KFC)が、1938年に起きた「水晶の夜」事件を祝うかのようなメッセージを投稿し、謝罪する事態が発生しました。

KFC apologizes after accidental Kristallnacht ‘treat yourself’ message – The Jerusalem Post
https://www.jpost.com/diaspora/antisemitism/article-721945

ドイツ・ベルリン在住のLEVINSKY(djlevinsky)氏がツイートした画像は、KFCのアプリからの通知で、「Reichspogromnacht記念日、カリカリのチキンと一緒にとろとろのチーズを堪能してください。KFCチーズで!」という旨のメッセージが表示されています。


「Reichspogromnacht(ライヒスポグロムナハト)」は直訳すると「帝国虐殺の夜」で、1938年11月9日から11日にかけて起きたユダヤ人襲撃事件のことを指します。このとき、ユダヤ人商店が襲われてガラスが散乱したことから「Kristallnacht(クリスタルナハト:水晶の夜)」とも呼ばれます。その内容から、決して「KFCを食べてお祝いする」ようなものではないのは明らか。

ユダヤ人団体・” target=”_blank”>名誉毀損防止同盟(ADL)のアソシエイトディレクターであるダリア・グリンフェルド氏はこのツイートを引用し、「恥を知りなさい」と厳しい言葉で非難しています。


KFCによると、メッセージ作成は国の行事を含むカレンダーと連動した半自動のプロセスで行われていて、社内の審査が不十分だったために、承認されていない通知が共有されることになったとのこと。ミスについては「明らかに間違ったもので、無神経で容認できない」として、「このような問題が二度と起きないよう、プロセスの検証を行い、検証完了まではアプリの通信を停止します」と述べました。

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2022年11月13日 23時00分00秒 in メモ, Posted by logc_nt

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