【え?】「日本酒のサブスク」を申し込んだら日本酒がメインじゃなかった話 / サブスク初月だけ検証:第4回『saketaku』

ロケットニュース24

サブスクリプショォォォオオンッッ! みんなサブってるか? 久しぶりだな。サブスクにとても興味がある男、サブスクマンだ!! よーし、今日も元気に初月分だけサブるぞォォォォオオオオ!

今回申し込むのは、プロが厳選した日本酒が毎月届くサービス「saketaku(サケタク)」である。お酒の中で日本酒が一番好きな俺にとって、まさに神の如きサブスクと言えるだろう。荷物が届くのが待ちきれ「ピンポーン」来たぞ! 開けるぞ!!

・日本酒のサブスク

全国1万5000(!)もの銘柄の中から、専門家が厳選した様々な県の日本酒が楽しめるという「saketaku」。日本酒はまず地域を決め、作り手に会い、約1カ月間のブラインドテストを行った上で選定しているそうだ。最長でなんと2年もかけるらしいぞ。めっちゃ選ぶやん!

届いた段ボールの中から出てきたのは以下のアイテムである。さあ刮目せよ、サブスクの民! これが「saketaku」のファースト・サブスクリプションだーーーーー!!


・旬酒(720ml)×2
・旬肴
・ウェルカムガイド
・日本酒ウェブマガジン「Magazine D」QRコード
・鑑定書 ×2

・「saketaku」の中身

日本酒とおつまみは月替わりでランダムとのこと。俺が申し込んだ月に入っていたのは『瓢太閤(ひさごたいこう)吟醸』『特別本醸造 我流 瓢太閤』の2本で、どちらも徳島県阿波市にある日新酒類の酒蔵・太閤酒造場が手掛けた日本酒だ。

おつまみは高知県土佐市の老舗かつお節店・浜吉ヤの『かつお角煮』。サブサブ(ふむふむ)、見るからに日本酒と合いそうな一品ではないか。

さて、それでは気になる月額についてだが、聞いて驚け。上記の内容が送料無料で……税込7678円である! いや高ェェェェェェエエエエ!! 2本でその値段は、ちょっとお高くないかしらァァァァァァアアアア!?

めちゃめちゃ高級サブスクでビビるが、実は俺にはそれ以上にビビったことがあった。なんとこの「saketaku」、日本酒のサブスクのはずなのに、メインは日本酒ではなく……


むしろ鑑定書の方だったのだ!

・ガチ勢向け

もちろんこれは俺の個人的な感想であり、普通に考えたら主役は日本酒以外ありえないのだが……しかし。同封されたプロによる日本酒の鑑定書、コイツがハンパねぇ。ウルトラパねぇんである。何が書かれているのかというと、例えば……


・日本酒到着後の推奨保管場所
・1週間ごとの味の変化と飲みごろグラフ
・ペアリング料理解説(3品)
・アレンジ紹介
・味の濃淡、口当たりのマトリクス
・香り、味わいの詳細分析
・温度ごとの味の違い解説とオススメ温度
・スペックの特筆点


──受験する気か俺は。参考書と見紛うほど徹底的に分析された解説は圧巻の一言だ。親切な酒屋さんだといろいろ教えてくれたりもするが、さすがにここまで詳細にデータ化はしてくれないだろう。主役の日本酒を上回るかのような存在感である。


グラスに注いだら……

鑑定書を隅々まで読み込み、データと照らし合わせ、咀嚼(そしゃく)しながら日本酒を楽しむ。感覚的には飲酒というより、もはや学習である。受験する気か俺は。この熱意があれば、大学ももっと楽に合格できた気がしてならない。

鑑定書にはQRコードが記載されており、データでの閲覧も可能だ。なので紙自体は不要っちゃ不要なのだが、ファイリングしていつでも見られるようにしておきたいくらい優れものであることは、声を大にして言いまくっておこう。鑑定書があるのとないのとでは、飲んだ時の味の解像度がまるで違うのだ。

・欠点:高い

ただなぁ……やっぱ2本で毎月8000円弱は高いよなぁ。加えて、解約時は電話する必要がある点も大きなマイナスである。「やめます」って直接伝えるのはどう考えても気まずいだろ。解約理由? 金がなくてすまねぇ……! としか言いようがないぞ。

日本酒好きにとって「saketaku」は最高のサブスクであり、俺もずーーっと継続していきたいという気持ちだけはあるのだが、のっぴきならない事情により初月分だけ堪能させていただいた。余裕がある同志諸君はぜひ試してみてほしい。

それではまた次のサブスクで会おう。サブスクリプショォォォオオンッッ!

参考リンク:saketaku
執筆:サブスクマン(あひるねこ)
Photo:RocketNews24.

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