Netflixが月額790円の「広告つきベーシック」を提供開始、広告ありで200円安価

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日本時間の2022年11月4日、動画配信サービスのNetflixが月額790円の「広告つきベーシック」プランをスタートさせました。以前までの最安プラン「ベーシック」よりも200円安い代わりに、広告が表示されたり、コンテンツをダウンロードできなかったりする制約があります。

Our Newest Plan – Now Available From $6.99 a Month – About Netflix
https://about.netflix.com/en/news/our-newest-plan-now-available-us

Netflix、毎月790円から楽しめる新プランを提供へ – About Netflix
https://about.netflix.com/ja/news/announcing-basic-with-ads-ja

Netflix広告つきベーシックプラン
https://help.netflix.com/ja/node/126831

広告つきベーシックはその名の通り「ベーシック」に広告が付いたプランで、最高解像度720pで視聴できるほか、テレビ・PC・スマートフォンから視聴することができます。ここまではベーシックと同じ内容ですが、広告つきベーシックは当面の間15秒または30秒の広告が流れます。広告の総量は1時間当たり平均して約4分間(8本~16本)となる予定で、スキップすることはできません。他にもダウンロード機能が用意されておらず、一部のコンテンツはライセンスの関係で視聴不可能となっています。

そもそも、Netflixがこのような広告ありのプランを用意したのは「会員数の大幅な減少」が原因です。Netflixは世界各国に動画コンテンツを配信することで順調に業績を上げていましたが、2022年第1四半期(1~3月)の決算発表において「過去10年間で初めて会員数が減少した」と報告し、収益改善に向けて広告有りのプランを検討していることを明かしていました。

会員数の減少には、ロシアがウクライナを侵攻したことを理由とするロシアでのサービス停止が関係していると考えられていましたが、同時に「会員のパスワード共有があまりにも多いこと」が原因としてあげられています。


本来であれば1つの世帯で1つのアカウントを利用することを想定しているNetflixですが、遠方に住む家族とパスワードを共有している会員はなんと1億人にものぼり、このような会員の影響で収益が鈍化していることをNetflixも認めていました。

Netflixは不正にパスワードを共有する会員に「自分のアカウントを作成するように」と通知したり、各世帯ごとに料金を支払わなければいけないと明記したりして対応していましたが、健闘むなしく2022年第2四半期(4~6月)には約97万人の会員を失ったとのこと

しかし、パスワード不正共有の取り締まりに続いて計画された広告つきプランも随時開発中であることが時間の経過とともに明かされていき、NetflixがMicrosoftと広告パートナーシップ契約を結ぶなどさまざまな情報が伝えられていました。2022年10月14日に初めてNetflixから「広告つきベーシック」の名称が明かされ、11月4日についにお披露目となったわけ。

なお、記事作成時点でのNetflixの各プラン・料金の詳細は以下の通りです。

Netflix
https://www.netflix.com/signup/planform


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