複数生産者の食材をまとめて購入できる「まとまる食べチョク便」の実証実験–熊本の食材を関東圏へ

CNET Japan

 ビビッドガーデンは11月2日、複数生産者の食材を少量ずつまとめて購入できる「まとまる食べチョク便」の実証実験を開始したと発表した。

 同社が運営する食べチョクは、全国7900軒以上の生産者から直接食材を購入できるサービス。これまで複数生産者から食材を購入した場合、複数の段ボールで商品が配送され、配送を指定するごとに送料を支払う必要があった。

 また、生産者の出荷作業負荷が大きく、オンライン直販を始める上でのハードルにもなっていたという。

 オンライン直販は、価格の決定権が生産者側にあり、自分の農園名でリピーターを作れるといったメリットがある。一方、生産者自身で商品を梱包して発送する必要があり、特に農水畜産物の生産が盛んな熊本市では、オンライン直販を開始する上での課題になっていたという。

 こうした課題を解決し、利用者と生産者にとってより利便性の高いサービスにするため、熊本市との連携事業として同取り組みを開始した。

 なお、今回は検証段階のため、配送先は食べチョクユーザーが多い関東と山梨限定に絞っている。ユーザーは、複数生産者の食材を好きな量だけ組み合わせて購入できるほか、複数生産者の食材をひとつの段ボールにまとめられて配送されるため、送料も抑えられるメリットがある。

 生産者側も、食べチョクが設置した集荷場に食材をまとめて出すだけで発送が完了でき、注文ごとに梱包する必要がなくなるなど、出荷作業の負荷が軽減できるメリットがある。熊本市内には2か所拠点があり、その付近の生産者を中心に展開する。

 加えて、「献立おまかせ!レシピ付き食材セット」の販売も開始する。「レシピ付き食材セット」は、メイン料理と副菜を数種類作れる食材とレシピがセットになった商品。里芋の唐揚げや生姜とねぎの和風ペペロンチーノ、レタスと卵の中華スープなど、昼食と夕飯のどちらでも美味しく食べられるレシピを付属するという。

 さらに、まとまる食べチョク便に出品されている商品を送料800円オフで購入できるキャンペーンを期間限定(2022年11月2日〜2023年1月31日)で実施する。予算がなくなり次第、期限前であっても終了する可能性があるとしている。

Source