ドイツへのお土産といえば板橋区、石田屋の栗まんじゅう

デイリーポータルZ

東京板橋区に石田屋という、値段も手頃でおいしい洋和菓子屋さんがある。そこの栗まんじゅうが、私のドイツの友人の間で密かにブームになっている。

3年半ぶりに東京に行くことができたので、久しぶりに板橋からベルリンへ栗まんじゅうを運んだ。

先日、コロナが始まってから初めてドイツから東京に帰ることができた。

その際、念願であったデイリーポータルZの編集部の皆さんとの対面も果たすことができた。

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編集部の古賀さん、石川さん、そして橋田さん。3年半ぶりの渋谷におびえる私を優しく向かえてくれた。

おしゃべりをしていたら古賀さんに「ドイツへのお土産は何が喜ばれますか」と聞かれた。

日本からのお土産?簡単な質問なはずなのに、何も思いつかない。うーん、なんだったっけ。

頻繁に日本に帰ってきていた頃は、どこでどんなものを買うか大体決まっていたが、これだけ久しぶりだと全て忘れてしまう。あんなに旅慣れていたはずなのに、何を買って帰ればいいのか分からない。

ドイツへ帰る数日前、ふと思い出した。

そうだ、栗まんじゅうだ!

ベルリンの栗まんファンたち

そうだった、ドイツで喜ばれるお土産は栗まんじゅうだった。

数年前ドイツで結婚式をした際、両親がお客さんに出すために大量の栗まんじゅうを買ってきてくれた。

結婚式でフォトグラファーさんが撮ってくれた写真。こんなおしゃれな栗まんじゅうの写真、今まであっただろうか。

それ以来、友人たちから「あの栗の入ったうまいやつは一体なんだったんだ」と聞かれるようになった。ベルリンに栗まんファンベースができあがったのだ。

それからというものは、日本に帰る度にお土産として栗まんじゅうを買うようになった。

上板橋の栗まんじゅうはうまい 

両親が買ってきた栗まんじゅうは、板橋区にある石田屋というお店のものだった。この石田屋、和菓子以外にもロールケーキやモンブランなどの洋菓子も良心的な値段で買える、とても良いお店なのだ。

ここの栗まんじゅうが絶品なのである。

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でっかい栗がまるごとごろっと入っていて、甘すぎない上品な味わいだ。

ドイツへ帰る日の朝、栗まんじゅうを確保するために早めに石田屋へ向かった。が、

すでに長蛇の列ができていた。

おいしくてリーズナブルなお菓子を求めて、朝から多くの人がお店に駆けつけていた。

栗まんじゅうが売り切れてしまうのでは、とドキドキしながら順番を待つ。だが石田屋では栗まんじゅうよりもどら焼きが人気らしく、私の手前でどら焼きが完売した。

最後のどら焼きをゲットした男性がすごく気まずそうにしていた。

運よく栗まんじゅうは売り切れていなかったので、無事20個確保することができた。

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栗まんじゅう宅配屋

さて、栗まんじゅうをベルリンへ持って帰って来たは良いが、ぐずぐずしている暇はない。和菓子の賞味期限は短いのだ。

石田屋の栗まんじゅうの賞味期限は購入から5日だと書いてあったが、日本からドイツへの移動に1日かかったので、タイムリミットはあと4日。

そうだ、旅行ってこういうお土産デリバリーミッションがあったんだ。すっかり忘れていた。

つぶれないようにタッパーに詰めたら
栗まんじゅう宅急便の出動である。
運よくサイクリングには絶好の秋晴れである。
栗まんデリバリーは程よい運動になるので、時差ぼけの解消にも効きそうだ。

義理の両親や友人の家をいくつか周り、栗まんじゅうを届ける。ついでに、布教活動としてまだ栗まんじゅうを食べたことのない友人たちにも届ける。

初めて栗まんじゅうを食べるヤニックとジュンシェン。気に入ってもらえたようだ。

栗まんじゅうをこよなく愛する友人、バシカ

そして栗まんファンの中でも、誰よりも栗まんじゅうを愛する友人が、バシカだ。

寒中水浴仲間でもあるバシカ。

甘い物全般が大好物な彼女だが、私の結婚式で栗まんじゅうを食べて以来、栗まんのとりこになったそうだ。

あげた途端に栗まんじゅうにキスする。こんなに喜ばれると100個ぐらい栗まんじゅうを持ってきてあげたくなる。

またバシカの喜ぶ顔見たさに、私はこれからも板橋からベルリンに栗まんじゅうを運ぶのであろう。

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