ジャンボ！ 今回もまたリクエストボックスに届いた質問に答えたいと思う。けっこう多く同じ質問が来ているのだけれど、要約すると「ケニアにおけるネコ事情を教えてください」みたいな感じ。
日本のゴー（羽鳥）から聞いたのだけれど、日本はネコが人気らしいね。ペットとしてネコを飼っている人も多いのだとか。では、ケニアにおけるネコ事情はというと……
・ネコを飼っているのはお金持ちだけ
ペットとして飼っているのは、基本的にはリッチピープル（お金持ち）だけだなぁ……。彼らはネコ用の食べ物（エサ）を買うこともできるし、家の中にネコが寝るスペースを用意することもできる。
でも、オレをはじめ、ごく一般的なミドルクラス（中流階級）の人たちに、そんな余裕は一切ない。なにせ自分達で食べるメシの確保すら、一生懸命にならないといけないのだから。
・格差激しいケニア猫の世界
ちなみに、ケニアにもペットショップはあって、ネコも売られている。でも、相当に高い。あまりにも縁がないのでオレは行ったこともないし、価格も把握していないのだけれど、非常に高いと聞いている。
ケニアで飼い猫以外のネコに会いたいのであれば、レストランやゴミ捨て場、あるいは肉屋さんに行けば良い。あまった食べ物を狙った野良猫たちを見つけるのは容易なこと。すぐ見つかるさ。
・ケニア猫の一生
話は前後するけど、ごくまれに、お金持ちでなくても、ネコを飼っている人はいる。その人たちは、ネコをペットショップで買っているのではなく、そのへんからもらってくる。
近所で「ネコをください」と言って回れば、すぐに子猫をゲットできることだろう。その子猫も、どこかで生まれた野良猫だけども。よって無料だ。
そして、そのネコにミルクやエサをあげて育てるだろ。んで、大きくなったら、ネコはどこかに行ってしまう。その大人になったネコたちが、レストランやゴミ捨て場にいるんじゃないかな。
そして子供を産んで、また誰かが「ネコください」と飼育して……ってサイクルになっているんだと俺は思う。まあ、何度も言うけど、ハイクラスなリッチピープル以外でネコを飼う人は本当に稀（まれ）だから。
・ケニアにおけるネコの地位
ちなみに、ケニアにおいては、ネコはそんなに人気ではないとオレは思う。ケニアでネコが好きな人は少ない。事実、当のオレがネコ嫌いだったりもする。なぜ嫌いなのかというと、毛が飛び散るからだ。
彼らが「ブルブルッ」と震えたりすると、毛が飛び散るのが見える。それらが食べ物に付着したり、あるいは食べ物に入ったりもする。オレは、それを不快に思う。なのでネコのことは好きでないんだ。
きっとケニアの多くの人も、オレみたいな感情を持っているのではないかな。だからこそ、基本的にお金持ちしかネコと触れ合っていないのではないかと思う。けっこう真面目に解説しちゃったけど、こんな感じでいいかな？ では、クワヘリ！
執筆：チャオス（カンバ族）
超訳：GO羽鳥
Photo：RocketNews24.
