【朗報】DC始まったかも! 映画『ブラックアダム』が最高だった!! マーベル映画でいう「アイアンマン」になる可能性大!

ロケットニュース24

もしかしたらDCが始まったのかもしれない──。2022年12月2日公開の映画『ブラックアダム』を観終えた私、P.K.サンジュンはそう思わずにいられなかった。ブラックアダムはお世辞抜きでかなり最高、本年度で言えば「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」と並ぶ傑作アメコミ作品ではなかろうか?

世界的に見ても言えることだが、日本では特にマーベルに後れを取っているDC映画。……が、本作『ブラックアダム』はマーベルとの差を猛烈な勢いで縮める “起爆剤的な作品” になるのかもしれない。

・DCとマーベル

まずはやや込み入った話を済ませておこう。そもそもマーベルとDCは、アメリカの2大コミック企業である。マーベルの代表作は「スパイダーマン」や「アベンジャーズ」で、DCの代表作は「バットマン」や「スーパーマン」が有名だ。

先に映画で成功したのはDCの方で、1980年代に「スーパーマン」や「バットマン」が大ヒット! 一方、映画では鳴かず飛ばずだったマーベルであったが、2008年に公開された「アイアンマン」が起死回生の大逆転ホームランを記録し、現在では「マーベルの一人勝ち」と申し上げていいだろう。

※ 映画「スパイダーマン」は大ヒットしたが、スパイダーマンはソニーピクチャーズが製作。当時、マーベルは資金繰りが苦しくスパイダーマン映画化の権利をソニーに売却していた。本当にアイアンマンまで、マーベル映画はダメダメだったのだ。

・DC映画、再構築へ

同じ世界観を共有する、マーベルのMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)に対抗し、DCもDCEU(DCエクステンデッド・ユニバース)を立ち上げてみたものの、その結果は「中途半端」と言わざるを得ない。悪く言えばチグハグ、良く言えば単独でも楽しめるのがDC作品の特徴であった。

だがしかし、今後はDCEUもしっかりとした世界観を作り上げていくようで、ワーナー・ブラザーズ・ディスカバリーCEOのデビット・ザスラフは「今後10年かけてDC映画を再構築し、MCUのような一大ユニバースを形成する」と明言している。

さらに言えば「ブラックアダムを皮切りにマルチバースが本格始動する」とのことなので、もしかしたら今後のDC作品に、例えば過去にジャック・ニコルソンが演じた「ジョーカー」が出てくる可能性もゼロではないのだ。

・DCEUの中核、ブラックアダム

さてさてさて──。ここからは映画『ブラックアダム』について。ブラックアダムは善でも悪でもない “アンチヒーロー” で、コミックでは「シャザム」のライバルとして登場した(初登場はなんと1945年! 古い!!)。

その能力は、飛行・超怪力・超高速スピード・ヒーリングファクター・電撃……などなど “何でもござれ状態” で、DC最強クラスの「スーパーマン」や「ワンダーウーマン」に匹敵する強さと考えていいだろう。

ストーリーとしては「5000年ぶりに復活したブラックアダム。彼を驚異と捉えるスーパーヒーローチームJSA(ジャスティス・ソサエティ・アメリカ)が、ブラックアダムの確保に向かうが……」といった感じ。まあ、これと言って特別な事前知識は必要ないハズだ。

ブラックアダムを演じるのは “ロック様” こと「ドウェイン・ジョンソン」で、本作では主演兼製作総指揮を務めている。そして既に映画が公開されているアメリカでは全米初登場1位 & ドウェイン・ジョンソン史上No.1のオープニング記録を達成するなど、早くも超ヒットを気配が濃厚だ。

・ド迫力のアクション映画

最大の見所はド迫力のアクションシーンで、あらゆるパワーを駆使したブラックアダムはやりたい放題! モンスター級のメガバトルが息つく暇もなく繰り広げられる。極限のバトルシーンとして名高い「キャップ vs ウィンター・ソルジャー」とはやや方向性が違うものの、それに匹敵するアクションシーンであった。

さらに言えば、JSAの「ホークマン」「ドクター・フェイト」「アトム・スマッシャー」「サイクロン」らのキャラクターがそれぞれ立っていたところも好印象。DC作品はキャラクターを無駄死にさせることも少なくないが、今回登場したキャラクターたちは今後のDCEUでも重要な役所を担うハズだ。

一言でいえば頭をすっからかんにして楽しめるアクション映画であり、さらにはブラックアダム自体がハチャメチャで最高! ドウェイン・ジョンソンがブラックアダムを演じ続けることが条件ではあるが「DC始まった……かも」と現段階では申し上げておこう。

・マジで始まったかも

とはいえ、実は過去のDC作品は秀作が多く「ワンダーウーマン」や「アクアマン」を観たときも同じことを思ったのだが、先述したようにワーナーの偉い人が「DC映画を再構築する」と言っているので、おそらく今度こそ大丈夫でしょう! 本作がマーベルで言うところの映画「アイアンマン」になる可能性は高い。

というわけで、知ってる人にも知らない人にも自信を持ってオススメできる映画『ブラックアダム』は、2022年12月2日に公開される。最後にもう1度だけ言わせていただこう。DC、始まった……のかもしれない。

参考リンク:ブラックアダム公式サイト
執筆:P.K.サンジュン
Photo:(c)2022 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM &(c)DC Comics

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