3万円台でディスプレイ＆フルキーボード搭載のRaspberry Piベースポケットコンピューター「uConsole」が登場

小型コンピューターのRaspberry Piをベースにしたゲーム機「GameShell」やポータブルコンピューター「DevTerm R-01」を開発するスタートアップ・Clockworkが、ディスプレイとフルキーボードを搭載したポケットサイズのコンピューター「uConsole」を発表しました。

ClockworkPi | Open Source Hardware
https://www.clockworkpi.com/

uConsoleはこんな感じ。色はシルバーと黒が用意されています。搭載しているCPU・GPU・メモリに応じて「RPI-CM4」「A-04」「A-06」「R-01」の4モデルが存在します。

ディスプレイとゲーム用ボタン、キーボードを搭載。

左側面には拡張用ポート。

右側面には各種ポートやオーディオ端子。

可動式のスタンドがついており、卓上に配置する時に傾斜をつけられるようになっています。

uConsoleは、Clockworkが開発する小型ボード「clockworkPi v3.14 R5」を搭載しています。clockworkPi v3.14 R5は95×77mmの小型サイズに最大12種類のインターフェイスが統合されています。また、Raspberry Pi Compute Module(CM) 3およびRaspberry Pi CM4と互換性があるので、Raspberry Piで行っている作業をそのまま引き継ぐことが可能となっています。

キーボードはQWERTY配列で、74キー。さらにゲーム用のボタンとして上下左右の矢印ボタン、ABXYボタン、LRボタンがあります。

ディスプレイはHD720p・5.0インチ液晶ディスプレイ

無線通信はWi-Fi 5(802.11ac)とBluetooth 5.0に対応。さらにオプションとして4G LTEモデム拡張モジュールを追加することで、4G LTE通信も可能です。

uConsoleの各モデルの技術仕様は以下の通り。

ハードウェア構成	RPI-CM4	CPU：ARM64-bit Quad-core Cortex-A72 GPU：VideoCore 4 メモリ：4GB LPDDR4
	A-04	CPU：ARM64-bit Quad-core Cortex-A53 GPU：Mali-T720 メモリ：4GB DDR3
	A-06	CPU：ARM64-bit Dual-core Cortex-A72 　　　 ARM64-bit Quad-core Cortex-A53 GPU：Mali-T864 メモリ：4GB LPDDR4
	R-01	CPU：RISC-V 64bit RV64IMAFDCVU GPU：なしメモリ：1GB DDR3
OS	Clockwork OS、Debian、Ubuntu、Raspberry Pi OS
ディスプレイ	HD720p・5.0インチ液晶ディスプレイ
入力	QWERTYキーボード(バックライト付き) ミニトラックボールゲーム用ボタン(矢印ボタン・ABXYボタン・LRボタン)
コネクタ	USB Type-A(USB 2.0)インターフェイス×3 キーボードモジュール用の内部接点インターフェイス USB Type-C(充電用)ポート×1 microHDMI出力ポート×1 microSDカードスロット 3.5 mmオーディオ端子(4極) 40pin MIPI拡張インターフェースコネクタ 40poin GPIO拡張インターフェースコネクタ 52pin拡張コネクタ
無線通信	Wi-Fi 5(802.11ac)・Bluetooth 5.0 オプションで4G LTEモデム拡張モジュールを追加可能
バッテリー	18650電池2本
価格	RPI-CM4：189ドル(約2万8000円) A-04：159ドル(約2万3500円) A-06：209ドル(約3万1000円) R-01：139ドル(約2万500円)