家業のシューズブランド、カサディをどう 拡大化 していくのか?:マーケティング責任者アリアンナ・カサデイ氏

DIGIDAY

一家の名を冠したブランド、Casadeiのマーケティング責任者、アリアンナ・カサデイ氏は小売業とテクノロジーの未来に目を向けている。同氏の祖父が始めたカサデイはミラノを拠点に60年の歴史を持つラグジュアリーフットウェア企業であり、そのデザインと職人技により高い評価を得ている。

一家の名を冠したブランド、Casadei(カサデイ)のマーケティング責任者、アリアンナ・カサデイ氏は小売業とテクノロジーの未来に目を向けている。同氏の祖父が始めたカサデイはミラノを拠点に60年の歴史を持つラグジュアリーフットウェア企業であり、そのデザインと職人技により高い評価を得ている。また、同社の「ブレード」ヒールスタイルはフットウェアファンのあいだでは有名だ。

「職人技の観点からすると(ブレードヒール)は非常に興味深い。なぜなら、通常ヒールはプラスチック製なのだが、このシューズではステンレス鋼のヒールソールがヒール内に使われているから」と、カサデイ氏はGlossyポッドキャストの最新エピソードで語っている。「6カ月間にわたって行ったさまざまな試行の結果、つまり(完璧なヒールを作るために)チームは一丸となって日々試行錯誤を続けた。実現したときには、チャンピオンシップか何かに優勝したかのようだった」。

カサデイは今年、発売以来ベストセラーとなっている「ブレイド」の10周年を祝っている。その一環として、同社初の限定版ウェアラブルNFT1点をリリースした。その開発のためにWeb3企業のアナザーワン(Another1)と提携して、そのNFTは9月にディセントラランド(Decentraland)でローンチされた。

カサデイのもうひとつの成長分野は実店舗における成長である。現時点では同社はイタリアに2店、英国に1店を構える。また米国はカサデイにとって大規模なオンライン市場であるため、近いうちに物理的なフットプリントを米国に拡大する計画もある。

「オムニチャネル面で成長したいと思っている。(米国で)ローカライズされた在庫を(提供するために)取り入れられる解決策を検討しているところだ」とカサデイ氏。「(そうすれば)複数の異なるパートナーとより迅速に連携できる。そして(当社の)チャンスが広がるだろう」。

以下、読みやすさのために若干編集してポッドキャストからの追加のハイライトを紹介する。

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イタリアの物語を世界に広める

「伝統と、共に働くすべての人々を誇りに思っている。18歳の頃からずっと働いてくれている私と同世代の男性たちがいる。だから「メイドインイタリー」の本質はその上に築かれているのだ。この家族の物語を拡めるために、中東に目を向けている。米国市場も非常に注目しているものだ。コロナ感染症のせいで状況は困難になっているが、より深い流通で中国に参入するための新しい解決策を見つけようとしている」。

実験と革新

「分厚いゴムのソールでいろいろ試している。私の父はクリエイティブ担当としてキャリアをスタートしたときにゴムを使いたいと思ったのだが、祖父はそれが気に入らなかった。しかし、スニーカーは(現在)我々のビジネスの35%を占めている。いろいろ試して、シーズンごとにクリエイティビティを働かせるのが好きであるし、オープンマインドでありたいと思っている」。

[原文:Arianna Casadei on modernizing her family footwear business

TATIANA PILE(翻訳:ぬえよしこ、編集:山岸祐加子)


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