Google純正スマホ「Pixel 7 Pro」の30倍ズームやマクロ撮影などの性能を検証してみたよレビュー

GIGAZINE



2022年10月13日に、Google純正Androidスマートフォン「Pixel 7」と「Pixel 7 Pro」が登場しました。両モデルの外観は前世代の「Pixel 6」や「Pixel 6 Pro」とそっくりですが、Pixel 7 Proには「最大30倍の超解像ズーム機能」や「被写体にグッと近づけるマクロ機能」などカメラ面での大幅なアップデートが施されています。そこで、Pixel 7 Proに搭載された各種撮影機能の性能を検証するべく、写真を撮影しまくってみました。

Google Pixel 7 – Google ストア
https://store.google.com/product/pixel_7

Google Pixel 7 Pro – Google ストア
https://store.google.com/product/pixel_7_pro

◆目次
・1:光学5倍ズーム&最大30倍のデジタルズーム
・2:被写体にグッと近づけるマクロモード
・3:激しいアクティビティに最適なブレ補正機能
・4:背景をぼかして印象的なムービーを撮影できるシネマティックモード

◆1:光学5倍ズーム&最大30倍のデジタルズーム
Pixel 7 Proの背面には「50メガピクセルの広角カメラ」「12メガピクセルのウルトラワイドカメラ」「48メガピクセルの望遠カメラ」という3種類のカメラが搭載されています。また、標準のカメラアプリではワンタップで撮影倍率を「0.5倍」「1倍」「2倍」「5倍」から選択できます。


さらに、画面内をピンチインすることで最大30倍までのズーム撮影が可能です。また、16倍以上の倍率に設定すると画面左上に撮影範囲の外側を含むフレーミング補助用のライブビューが表示されます。


実際に撮影倍率を変更しつつ同じ位置から撮影した写真が以下。なお、記事中の作例は特に説明がない限り縮小以外の加工は行っていません。

まず、0.5倍で撮影した写真が以下。使われているカメラは「12メガピクセルのウルトラワイドカメラ」で、スペック上の画角は125.8度です。


倍率1倍はこんな感じ。カメラは画角82度の「50メガピクセルの広角カメラ」が使われています。


倍率2倍は「50メガピクセルの広角カメラ」の撮像をデジタルズームしたもの。Googleが「専用の2倍光学ズームに匹敵する高画質の超解像ズーム機能」とアピールするだけあり、デジタルズームであることには気付けない出来栄えです。


5倍で撮影すると「48メガピクセルの望遠カメラ」に切り替わります。0.5倍や1倍の写真と色合いが異なる写真になりました。


そして、30倍ズームで撮影した写真が以下。かなり遠くの橋を通行する自転車の姿を撮影できました。写真全体をスマートフォンの画面ほどのサイズで閲覧する場合は十分許容できる画質です。


30倍ズームで撮影した写真の一部を等倍で切り出してみました。等倍で閲覧すると塗りつぶしたようなノイズが気になるため、大画面で表示する用途やプリントには不向きなようです。


30倍ズームで撮影する際は、5倍で撮影できる写真の中央に向かってズームするわけではなく、Pixel 7 Proが自動的に被写体を認識して追尾するような挙動になります。このため、30倍ズームの状態でフレーミングすると追尾が逆効果となって非常にフレーミングしにくく感じました。


とはいっても、30倍ズームによって遠距離の被写体を撮影したり、動物に警戒されずに撮影したりできるのは大きなメリット。フレーミングの問題は、一度5倍ズームの状態でフレーミングを完了させてから30倍にズームすれば回避できます。


◆2:被写体にグッと近づけるマクロモード
Pixel 7 Proでは、カメラを被写体に近づけると自動的にマクロモードが有効となり、非常に近距離での撮影が可能となります。マクロモードで撮影した花の写真が以下。


以下の写真は、編集部員が着用していたジーンズを接写したものです。デニム生地の網目をクッキリ撮影できました。


カヌレを半分に切って断面を接写。マクロモードでは被写体の細部をクッキリ撮影できるので、多様な場面で活躍しそうです。


◆3:激しいアクティビティに最適なブレ補正機能
Pixel 7 Proでは、ムービー撮影時にブレ補正モードを「標準」「ロック」「アクティブ」「シネマティック撮影」の4種類から選択可能で、「アクティブ」では激しく動きながら撮影してもブレを抑えることができます。


階段をダッシュでの上り下りする様子をブレ補正モード「標準」と「アクティブ」で撮影したムービーが以下。「GoPro HERO11 Black」などのアクションカメラほどのブレ補正効果はありませんが、SNSなどで共有するには十分なブレ補正効果を発揮しました。

Pixel 7 Proのブレ補正性能はこんな感じ。 – YouTube
[embedded content]

◆4:背景をぼかして印象的なムービーを撮影できるシネマティックモード
Pixel 7 Proのシネマティックモードでは、被写体を選択して被写体以外の部分を大きくぼかしたムービーを撮影可能です。被写体の選択は、画面内を1回タップするだけでOK。


実際にシネマティックモードで自転車を選択して撮影したムービーが以下。

Pixel 7 Proのシネマティックモードで撮影したムービーはこんな感じ – YouTube
[embedded content]

ムービーの一部から自転車周辺を切り抜いてみました。シネマティックモードで発生するボケは光学的なものではなく、計算処理によって作り出されたものです。このため、距離に応じた自然なボケを作り出すのは難しいようで、ハンドルやフレームの周囲に不自然なボケやボテていない部分が発生してしまいました。


なお、Pixel 7 Proは2022年10月13日から販売されています。また、Pixel 7 Proの外観は、以下の記事で詳しくチェックできます。

Google純正スマホ「Pixel 7」&「Pixel 7 Pro」速攻フォトレビュー – GIGAZINE


この記事のタイトルとURLをコピーする

Source

タイトルとURLをコピーしました