川越の東京、東京の川越(デジタルリマスター)

デイリーポータルZ

川越の霞ヶ関。

川越は池袋から東武東上線で40分くらいの所にある埼玉県の地方都市。かつては運河で江戸と繋がっていた関係から川越城の城下町として栄えていたという。

そして今もなお小江戸と呼ばれ近場の観光地として賑わっている。

僕は8年ほど川越に住んでいたのだが、その頃から気になっていた事が一つある。それは、やたらと東京っぽい地名があるという事だ。

今日は、そんな川越にある東京について紹介したいと思います。

2006年11月に掲載された記事を、AIにより画像を拡大して加筆修正のうえ再掲載しました。

あばよ涙、よろしく勇気、こんにちは松本です。

1976年千葉県鴨川市(内浦)生まれ。システムエンジニアなどやってましたが、2010年にライター兼アプリ作家として自由業化。iPhoneアプリはDIY GPS、速攻乗換案内、立体録音部、Here.info、雨かしら?などを開発しました。著書は「チェーン店B級グルメ メニュー別ガチンコ食べ比べ」「30日間マクドナルド生活」の2冊。買ってくだされ。(動画インタビュー)

前の記事:甘い食卓(デジタルリマスター)

> 個人サイト keiziweb DIY GPS 速攻乗換案内

■今回紹介する5つの東京

今回は、川越に潜む5カ所の東京を紹介をしたいと思います。霞ヶ関、新宿、田町、大手町、新富町です。それでは自由な順番でご覧ください。

■霞ヶ関

東京の霞ヶ関といったら言わずと知れた官庁街。警官だらけの街と川越の霞ヶ関を比較します。 

kasumi_photos_v2_x2.jpg

■まずは東京の霞ヶ関を紹介

 

IMG_7633_photos_v2_x2.jpg
合同庁舎5号館。内閣府、厚労省、環境省が入ってます。仕事以外で初めて来た。

■官庁だらけ

「かんちょうだらけ」って声に出して読むとどうかという感じだけど、警視庁とか公安委員会やら国交省、外務省、内閣府、厚労省、まだまだ他にもいっぱいなんとか省があるのが東京の霞ヶ関です。

IMG_7622_photos_v2_x2.jpg
右が合同庁舎第2号館。左は外務省。

上の写真、右のビルは合同庁舎第2号館。中身は公安と国交省です。左は外務省。頭いい人がたくさん詰まっている、頭のいいビルといえましょう。

■政府刊行物サービスセンター

IMG_7626_photos_v2_x2.jpg
なんとか白書がたくさん売ってる楽しい本屋さん。

ここは農水省の裏あたり。なんとか白書がたくさん売っている本屋さんです。「環境省一押し!!」とかいう売られ方をしていて大変に愉快です。

こんど白書を買いに来ようっと。れもん白書とかそういうの。

■案内板があちこちにあります

IMG_7618_photos_v2_x2.jpg
ここで道に迷ったら相当にどうかしてると思う。

上のような案内板が至るところにあってもの凄く親切な街です。青いのは官公庁。建物のほとんどが官公庁です。

流石に警官も凄く多くて、大きいレンズ付けてあっちこっち撮ってたせいか、もの凄く注視されてました。

あ、あやしい者じゃ、ないんだからねっ!!

では川越の霞ヶ関を見てみましょう。

■そして川越の霞ヶ関

IMG_7129_photos_v2_x2.jpg
時間の流れがもの凄く緩やか。

■ここも間違いなく霞ヶ関です

IMG_7132_photos_v2_x2.jpg
白い駅舎と青い空が、なんとなく地中海っぽくはないだろうか。

2階建ての駅舎には庄やとマクドナルドが入っています。かつてこの駅ビルには東武ストアが入ってたんですが、その後潰れて三徳というスーパーに変わりました。

今回見てみたら、その三徳も潰れたらしくテナントが空いてました。っていうか、付いてた看板が三徳じゃなかったのでもう1軒間に潰れた店が入るみたいです。

呪われてないか心配です。

■それでは写真を中心にお楽しみ下さい

実は霞ヶ関には6年ほど住んでました。久しぶりに行った霞ヶ関、通称「かすみ」が非常に懐かしく、写真をたくさん撮ってきたのでお楽しみ下さい。「ちょっと見てきて」みたいな気分でどうぞ。

IMG_7133_photos_v2_x2.jpg
ひさご。よくここで飲んだもんさ。健在で安心。
IMG_7136_photos_v2_x2.jpg
かすみビル。2階建て。ここのテナントもよく変わるな。
IMG_7171_photos_v2_x2.jpg
駅前のアーケードにある自動販売機のたまり場。2階が凄い事になっている件については触れてはいけない暗黙のルール。
IMG_7149_photos_v2_x2.jpg
霞ヶ関で、サミット。サミットとは埼玉に沢山あるスーパーです。サミットの歌、歌えます。だってサミットでバイトしてたし。
IMG_7157_photos_v2_x2.jpg
霞ヶ関北口。僕が知ってる霞ヶ関には北口なんて無かったんですが。いつの間に出来たんだ、いつの間に。
IMG_7180_photos_v2_x2.jpg
川越にある池袋病院の看板。
IMG_7181_photos_v2_x2.jpg
川越にあるけど東京。

■霞ヶ関は変わっていた

多いに変わっていた川越の霞ヶ関。このペースで行くとあと150年くらいしたら官公庁街になっててもおかしくないと思いました。がんばれ霞ヶ関!!

 

いったん広告です

■新宿

日本一の繁華街、歌舞伎町がある新宿。そんな新宿が川越にもあった!!

sinzyuku_photos_v2_x2.jpg

■東京の新宿

IMG_7448_photos_v2_x2.jpg
新宿東口、アルタ前。タモさーん!!

■やたらカラフルな街、新宿

IMG_7457_photos_v2_x2.jpg
歌舞伎町の方。駅から歌舞伎町に移動すると、どんどんカラフルになります。

新宿は言わずと知れた、鮫が住んでる眠らない街。日曜日はアルタ前がホコ天になるんですね。知りませんでした。

新宿は霞ヶ関とはまた違って、やたらと色が多い。しかも原色が多い。そして人も多い。エネルギーが満ちあふれている街です。この近くならきっとでっかい元気玉が作れます。

■そして川越の新宿

IMG_7294_photos_v2_x2.jpg
なんだかうち捨てられたかのようなバス停。空が曇ったせいもあるか。

■ほんとうはあらじゅくって読むんだけどさ

IMG_7280_photos_v2_x2.jpg
4車線の広い国道16号。デカイトラックがビュンビュン走ってます。怖い。

本当はこれ、しんじゅくじゃなくて「あらじゅく」って読みます。新宿は国道16号線に沿ってあるのでつまり、概ね国道16号線です。

新宿っぽい物を探そうと思ってもNTTの巨大な電波塔くらいしかありません。っていうか新宿っぽくないか、電波塔も。

■新宿はいまいちなにも無かった

では、頑張って集めてきた新宿っぽい写真をご覧下さい。出来るだけ優しい気持ちで見ていただけると助かります。

IMG_7274_photos_v2_x2.jpg
「町」を手で隠してみた。正しくは「新宿町」。
IMG_7279_photos_v2_x2.jpg
NTTの電波塔。超サイバー。デケー!!とかやってみた。
IMG_7291_photos_v2_x2.jpg
新宿にマンションを持つなんて夢だよね、夢。
IMG_7297_photos_v2_x2.jpg
業務用スーパーがあった。やたらデカイ粉の袋が売っていた。新宿で、白い粉・・・・。ハッ!!

■ようは16号だった

新宿町は16号だった。最後に見つけた業務用スーパーは興奮したが、大体において16号線だった。そこに新宿鮫が入る余地は一分もなく、大きなトラックが轟音を上げてガーガーと何台も何台も走り続けていた。それでもそこは新宿だった。

いったん広告です

■田町

実はどっちも全然馴染みがないって言うか、東京の田町って初めていきました。困った。書く事あるかしら。

ta_photos_v2_x2.jpg

 

■東京の田町

IMG_7655_photos_v2_x2.jpg
初めて降りました、田町駅。

■しっとり落ち着いた街、田町

IMG_7648_photos_v2_x2.jpg
そば屋が2軒並ぶ。この右ではラーメン屋も2軒並んでました。激戦区。

田町の駅前には軽く入れる飲食店がズラリと並んでいた。焼き鳥屋、立ち食いそば、ラーメン屋、などなど。朝昼晩と田町で済ませても良いようなラインナップ。

初めまして田町さん、僕は君が好きです。

って言えちゃうくらいのフィーリングです。

■そして川越の田町

IMG_7189_photos_v2_x2.jpg
アイススケートリンクとかプールとかある、川越スポーツのメッカ。

■田町は川越市駅の目の前でした

川越には、川越、本川越、川越市と川越って付く名前の駅がありますが、その中の一つが川越市駅です。深夜になると川越市駅止まりの電車が増え、終電も川越市までなので川越市よりも先に住んでる人にとってはあまり降りたくない駅の一つでしょう。

そこに田町がありました。 

IMG_7187_photos_v2_x2.jpg
交番の前が田町1丁目。

駅前には川越スポーツクラブという施設があります。僕がここに通ったら庄やトラップに引っかかって毎回ビールを飲んでしまいそうな気がします。

■田町と意識したことは無かった

川越市駅には何度も来た事があったものの、ここを田町と意識した事はありませんでした。そうか、ここは田町だったのか。名字しか知らなかった友達の名前を知ったような気分です(本当に友達か、それ)。

IMG_7218_photos_v2_x2.jpg
ありづかがあります。ありづかがある街、田町。
IMG_7220_photos_v2_x2.jpg
駐輪場、らくだプラザ田町。
IMG_7223_photos_v2_x2.jpg
スポーツセンターの裏では雪かき。雪が積もる街、田町。
IMG_7229_photos_v2_x2.jpg
なんだか薄暗い雰囲気の街です。田町。
IMG_7237_photos_v2_x2.jpg
武州ガスのガスタンクも田町にあります。ガスタンクがある街、田町。

■この記事が大丈夫なのかが心配

ここまで書いてきてなんだが、この記事は僕以外の人も面白いのだろうか。とかなんとか余計な心配をしつつ、残りは大手町と新富町です。よろしくお願いします。

いったん広告です

■大手町

新聞社や銀行など、なんだか頭良さそうな人たちが働いてるのが東京の大手町。川越の大手町にはなにがあるのか?

oote_photos_v2_x2.jpg

■東京の大手町

IMG_7092_photos_v2_x2.jpg
ゴージャスっぽいビルが林立する街、大手町。

■地下天国

IMG_7097_photos_v2_x2.jpg
千代田線、都営三田線、東西線、半蔵門線、丸ノ内線。

大手町の地下は地下鉄だらけ、地下通路だらけです。丸ノ内線にいたっては、となりの東京駅まで歩けます。乗り換えられる地下鉄は5路線。JR東京駅もすぐそこなので6路線とも言えるでしょう。

どこへだって地下から行ける!!そんな地下の街天国が大手町です。

IMG_7108_photos_v2_x2.jpg
すごく格好良いビル。

そして見逃せないのが奇麗で格好良いビル群。上の写真のビルなんて、思わず失禁モノの格好良さでした。壁面に隣のビルが写り込む様も心憎いじゃないか。

では、次は川越の大手町をご覧下さい。

■そして川越の大手町

IMG_7262_photos_v2_x2.jpg
しっかりバス停にも大手町と。

■手作り納豆の街、大手町

IMG_7260_photos_v2_x2.jpg
手作り納豆が名物。

大手町と書かれたバス停の前には食品店があり、威勢の良いおばちゃんが名物という手作り納豆や川越の芋を売っていました。そういえば川越は芋の産地だったよね。

他にも果物やイカスミ沢庵、なぜかモンゴルの甘い塩が売られていました。川越の大手町はつまり、食品の街。

■城下町特有の入り組んだ道

川越は城下町なので道がいきなり直角に曲がっていたりします。ここは、そんなゴチャゴチャした道を抜けたあたり。基本的には住宅が多く、これといって大手町っぽいものは見あたりません。

IMG_7271_photos_v2_x2.jpg
やたらと空が広い大手町。
IMG_7270_photos_v2_x2.jpg
川越大手町。しっかり川越を主張。
IMG_7266_photos_v2_x2.jpg
奥の道路を行くと時の鐘に行けます。何度も行ってるからあえて行かなかったけども。

■では、次で最後の新富町

川越の大手町は特筆すべき所がない大手町でした。次でこの記事も終わりなので頑張って読んで欲しい思います。

いったん広告です

■新富町

中央区の区役所がデーン!とあるのが東京の新富町。地図を見てたら職場から近かったので、仕事の移動中にちょっと寄ってきました。

shintomi_photos_v2_x2.jpg

 

■東京の新富町

IMGP5802_photos_v2_x2.jpg
有楽町線、新富町駅。田町と同じで初めて降りました。

■駅と道路が格好良い町、新富町

IMGP5821_photos_v2_x2.jpg
うねうねとなまめかしいセクシーな階段。

東京の新富町は中央区にあります。もうちょっと歩けば銀座、茅場町や八丁堀、築地の近くにあります。駅の前には堂々たる中央区区役所と税務署。

密かなる官庁街とでも呼べば良いでしょうか。

見どころは概ね格好良い道路。地下鉄に降りるこの階段の良さが判っていただけるだろうか。素晴らしいね。

IMGP5815_photos_v2_x2.jpg
入り組んだ立体交差。しかも半分は廃道と駐車場。

写真が小さくて判りにくいかも知れないが、この立体交差も素晴らしい。特に何が良いかというと、写っている道路のほとんどが本当は道路じゃないという点。

良さが分からない人は新富町に見に行ったら良いとおもいます。見てもよく分からないから。

■そして川越の新富町

IMG_7245_photos_v2_x2.jpg
有名なラーメン屋さんに並ぶ行列。

■新富町は本川越のあたり

IMG_7242_photos_v2_x2.jpg
PePeとかあります。西武新宿線。

沢山ある川越が付く駅のうち、本川越駅の辺りが新富町です。です、とか言って知ったかぶってますが、今回の記事を書くに当たって初めて知りました。

駅前には頑者というつけ麺が有名なラーメン屋さんがあります。入った事ありませんが(並ぶの嫌い)、いつ来ても長蛇の列が出来ています。

■新富町の影を求めて

本川越駅の周りはわりと賑わっています。クレアモール(旧称サンロード)と呼ばれるとても長いショッピングモールもあり、駅から観光地としての川越を繋ぐ道にもなっているからです。そんな賑わいの中から拾い出した新富町をご覧下さい。

IMG_7239_photos_v2_x2.jpg
新富町パーキング。20分100円、24時間1700円。
IMG_7247_photos_v2_x2.jpg
ホワイト餃子。大好き。
IMG_7251_photos_v2_x2.jpg
川越新富町のライオンズマンション建設予定地。頭に川越って付けるんだね、やっぱり。
IMG_7252_photos_v2_x2.jpg
魅力的な店、天国。隣はパラダイスってお店でした(本当)。

■では、まとめです

以上、5つの川越の東京について紹介してみました。これを読んだからといって、何かが残るという類の内容ではありませんが僕と同じように気になっていた人にとっては楽しかったんじゃないかと前向きに思っておこうと思います。

つまり、どこまでも小江戸ってことです

ずっと気になっていた、川越にある東京っぽい地名の数々。この機会にまとめてレポートを作る事が出来て僕は満足です。満足過ぎます。

主に自分の満足のために書き殴ってしまいましたが、わずかにでも感心してくれる人がいたら、それで十分にしあわせでございます。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

IMG_7329_photos_v2_x2.jpg
川越の南大塚。新宿から歩いていったら遠かった。

 

IMG_7351_photos_v2_x2.jpg
川越の南大塚はホルモン焼き屋さんが多い。

 

Source

タイトルとURLをコピーしました