Alexaに寄せられるよくある質問にブランドがFAQを提供できるように、ただのプロモーション垂れ流しになる懸念も

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AmazonがAlexaに「Customers ask Alexa」という機能を導入予定であることを明らかにしました。これまで、Alexaに「カーペットにからまったペットの毛はどうやって取ったらいい?」と聞くと、Alexaはネット中から回答を探してきましたが、「Customers ask Alexa」では、各ブランドやメーカーがFAQを登録しておき、ユーザーに回答を提供できるようになるとのことです。

Alexa can now help brands answer customer questions
https://www.aboutamazon.com/news/small-business/alexa-can-now-help-brands-answer-customer-questions


Amazonによれば、これは「自社製品の専門家」であるメーカー自身が顧客と直接つながることで、よくある質問に答えて購入決定への助けができるようになる機能だとのこと。

この回答は、Amazon Brand Registryに登録されたブランドに対して提供されるもので、当該メーカーはセラーセントラルに「Customers ask Alexa」が表示されるようになり、よくある顧客の質問を簡単に見つけて回答できるとのこと。なお、メーカーによる回答は、コンテンツモデレーションと品質チェックが行われたのち、Alexaが最も関連性の高いものを選んで顧客に提供することになります。

機能は2023年からアメリカで展開される予定です。

確かに、特定製品の使い方や機能について詳しいのはその製品を扱うメーカー自身のはずなので、ユーザーにとっても利便性の高い機能に思えますが、モデレーションと品質チェックがあるとはいえ、メーカーによる自画自賛のプロモーションになるだけではないかという懸念を複数のニュースサイトが表明しています。

IT系ニュースサイトのTech CrunchやNeowinは、この機能について、ストレートに「広告」の文言を使用して報じています。

Alexa may answer your questions with ads soon | TechCrunch
https://techcrunch.com/2022/09/14/alexa-answers-customer-questions-with-ads/

Amazon trains Alexa to spit out ads with answers to common questions – Neowin
https://www.neowin.net/news/amazon-trains-alexa-to-spit-out-ads-with-answers-to-common-questions/

なお、このほかに売り手がリピーター・最近の顧客・高額顧客にリーチできる新たなメールマーケティング機能も提供されることになっています。

Amazon Launches Free Email Marketing Capabilities for Sellers to Reach Their Repeat, Recent, and High-Spend Amazon Customers | Business Wire
https://www.businesswire.com/news/home/20220914005304/en/Amazon-Launches-Free-Email-Marketing-Capabilities-for-Sellers-to-Reach-Their-Repeat-Recent-and-High-Spend-Amazon-Customers

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