当たり前だがテレワークだけじゃない! 車載冷蔵庫を旅行でも使い倒してみた 【テレワークグッズ・ミニレビュー 第47回】

INTERNET Watch

テレワーク用に買った車載冷蔵庫に専用バッグを組み合わせて車載で使ってみた

 自宅でテレワーク中も、いつでもすぐに冷たい飲み物が飲みた~い!! と、仕事部屋用に車載冷蔵庫を購入したのは以前お伝えしたとおり(関連記事「車載冷蔵庫をテレワークで使ったら予想以上に快適だった」参照)。今回はその続編として、その車載冷蔵庫を旅行の時に使ってみた模様をお伝えしたい。それともう1点、今回発覚した冷蔵庫のトラブルについてもお伝えする。

テレワークが定着した昨今、INTERNET Watchの編集部員も、それぞれのテレワーク環境を改善すべく工夫を凝らしている。この連載では、そんなスタッフが実際に使ってオススメできると思ったテレワークグッズのレビューをリレー形式で紹介。今回は、以前テレワーク中に使いために買った車載冷蔵庫レビューの続編。部屋から持ち出して旅行で使ってみた模様をお伝えする。

 実は今回トラブルが発覚した(後述)のだが、それを除けばデスクの横に置いた車載冷蔵庫は実に快適だった。上に開く扉も、デスクの椅子に座ったまま手を伸ばして取るのにはちょうど良い感じで、社内のWeb会議中などでも、席を外すことなく飲み物を取れる。その使い勝手は予想以上に快適だった。

自宅のデスク横に置いた車載冷蔵庫。いつでも席を立つことなく冷たい飲み物に手が届いてメッチャ快適

 そして今回は、夏休みの家族旅行の際に、車載で使ってみることにしたわけだ。フェリーで北海道に行ったのだが、車載冷蔵庫があれば、地元の市場で食材を買ってバーベキューしたり、帰りには魚介類などのおみやげを買ってきたりもできる。いつもフェリーで北海道に行ったときは、帰路に時間がかかるので、常温保存できる野菜などしかおみやげに買えなかったのだが、冷凍もできる車載冷蔵庫があれば、おみやげも悩み放題だ。

 当たり前だが車載冷蔵庫なので、シガーソケット(いや、今はアクセサリーソケットと言うべきか)からの給電にも対応している。しかし旅行中に車載で使うのには少し問題もある。というのも、旅行中はずっとクルマを走らせているわけではなく、場所によってはクルマを駐車場に停めて観光する時間もあるし、宿に泊まるときにももちろんエンジンを切る。そうすると、その間は給電できないので、ただのクーラーボックスとなるわけだ。

 夏であれば、日陰でも車内が暑くなるのは必至で、冷蔵庫内の温度も上昇することは間違いない。また、宿泊先では部屋に持ち込んでAC100Vで冷やすこともできるが、その際の持ち運びやすさも問題になる。車載冷蔵庫の中には、車輪の付いたものや、大きなハンドルが付いたものもあるが、筆者の選んだ「F40C4TMP RCG28」はあまり大きなハンドルもなく、持ち運びやすいとは言いがたい。

 ただし、こうした問題を解決するのに便利なオプションが用意されている。それが専用の保冷バッグ「F40C4TMP RCG28-D」だ。

F40C4TMP RCG28専用の保冷バッグ「F40C4TMP RCG28-D」を買ってみた。写真は折り畳まれた状態

 専用バッグなのでサイズはぴったり。バッグに入れたまま通電ができるよう、電源部分が開いていて、また排熱ファンの部分もメッシュになるなど、まぁ専用じゃなきゃできない形になっている。

 長いベルトが付くので、手で持ったり肩に掛けたりすることもできるし、さらにさらにバッグ自体が断熱性のある素材になっているので、保冷効果アップも期待できる。また、サイドには大きめのポケットもあるので、宿で使うためのAC100V電源アダプターなども入れておくことができる。

 実は他にもオプションで専用のポータブル電源が用意されていて、そのポータブル電源もこのバッグのポケットに収納できるように設計されているようだ。ただ、ポータブル電源は2万円以上と、汎用のポータブル電源が買えてしまう価格なので、今回購入は見送っている。

 ということで現物を見てみる。外側の生地は600Dオックスフォードとのことだが、たしかに結構しっかりした生地で、冷蔵庫の重さはもちろん、多少どこかに引っかけたり、こすれたりしても破れそうな感じはない。末端の処理などで造りが雑な部分も見られるが、機能的に問題が出るほどのものではなく、長く使えそうだ。内側はアルミ断熱シールになっていて、こちらも結構厚みがあるしっかりとしたもの。内側にはスポンジが入っていて、厚さも10mm程度ありそう。結構しっかりとしていて、断熱性はもちろん、多少雑に扱っても衝撃やキズから守ってくれそうだ。

 電源部、ハンドル部はしっかりと開口。放熱ダクトの部分もメッシュで排熱を邪魔しない。これなら普段の自宅に置いておくときも、カバーをつけたままで使っても大丈夫そうだ。また、天面の操作パネル部分は透明になっているので、バッグに入れたままの操作もしやすくなっている。

保冷バッグに入れた状態。表皮はしっかりとした生地で耐久性はありそう

こちらは後ろ側。側面にファスナーがあって開けるようになっているので、バッグというよりカバーという印象

フタを開いた状態

荷物が多い旅行だから、ベルトがあるだけでも超絶便利!!

車載した状態。セダンだとこの向きで置かないとフタが開けられない

 実際に旅行で使ってみたのだが、なによりも便利だったのがベルトだ。通常だと、側面のハンドル使って両手で抱え上げる必要があるのが、ベルトを持てば片手で移動できる。さらに肩に掛けることもできるので、中身が入って重たいときにも重宝する。

 今回は旅行中の宿泊先では、部屋に持ち込んでAC電源で給電して使っていたのだが、まぁ決して軽くはないので、持ち運びやすさは重要だ。もしもバッグがなくて、毎回腰をかがめて両手で運んでいたと思うとかなり大変だったと思う。正直、このベルトのためだけに買ってもいいと言っても過言ではない。

ベルトのおかげで片手で持ち歩けるし、側面のハンドルを両手で持つのと違って、下ろす時にもかがまなくて済むのでとても便利だ!

 また、そうしたときにAC電源用のケーブル類もいっしょに入れておけるのも便利だった。旅行中だとどこのカバンにしまったか分からなくなることも多いので、まとめて持ち歩けるのは非常に助かる。

 操作パネルの部分が窓になっているのもよかった。普段部屋で使っているときには、設定をいじることはほとんどないのだが、旅行中は途中給電できないような状況もあるので、いつもより温度設定を低めにしておいたり、あるいは旅の最後に冷凍のおみやげをいろいろと買い込んだときにも、冷凍の温度に切り替えたりと、いつも以上に温度の操作をする機会が増える。ただ、ひとつ残念だったのは、もともとの冷蔵庫の表示が暗めなので、明るい屋外だと表示が見えにくかったことだ。屋内で使っているときにはそれほど気にならなかったのだが。

 断熱性能のアップも効果は期待できるようだ。というのも、冷蔵庫を稼働させていた状態で、バッグと冷蔵庫のすき間に手を入れるとひんやりと冷たいし、若干だが結露もしている。ただ、さすがに夏の車内なのでそれなりに温度は上がってしまう。なので、駐車するときは日陰に置くとか、冷凍モードなら保冷剤も入れておくといった工夫は必要そうだ。

しばらく稼働したところでバッグの内側を見てみると結露が。それだけ断熱できているという証拠だ

冷蔵庫に付属のシガープラグコードを接続。こうしてみると電源部の開口はこんなに大きい必要はないと思う

 結論から言えば、このバッグのおかげで非常に便利になったし、旅先の市場などで生鮮品や冷凍品を気兼ねなく買えるというのは、旅行の質を上げてくれた。ただ、内側が結露するようなので、家で使うときはカバーは外しておいたほうが良さそうだ。

やっちまった!! 車載冷蔵庫を1年使って分かった落とし穴

 実は今回旅行にあたって、ずっと部屋に置きっぱなしだった車載冷蔵庫を動かしたわけだが、そこで大きな問題が発覚した。

 なんと底面が結露していたようで、畳がカビてしまっていたのだ。側面などは結露もなかったので気が付かなかったのだが……。

 重曹やアルコールを使って掃除して見るも、黒ずんでしまった部分は完全には戻らず。ショック。調べてみると冷蔵庫を置いていてカビるというケースはちょいちょいあるらしい。ううむ、リサーチ不足だった。

 ということで、結露対策としてスノコを使ってみることにした。Amazonを探していたらちょうど良いサイズのスノコを見つけたのだ。

 スノコを使うことで、畳と冷蔵庫の間にすき間を作ることで冷気がこもらないようにしようという作戦だ。ただ、それでも冷気が下に行くはずなので、冷蔵庫の足の下に制振材のゴム足をつけて振動対策&底面の空間確保しつつ、スノコの上に断熱と防水にもなるアルミシートを敷いてみた。

F40C4TMP RCG28を置くのにちょうどよいサイズの池川木材「桧 多目的すのこ 600(4枚打)」を購入

置いてみたところ。サイズはそのままでもほとんどぴったり。幅方向が少しあまるので、足より外側を切り落としてもよいかもしれない

さらに冷蔵庫の下に防振材を置いてノイズ軽減しつつ、ダイソーで買った流し用のアルミシートを敷いて冷気が下に行くのを防ぐことにした

 結構便利に使えている仕事部屋の冷蔵庫だけに、これで結露問題が解決すると良いのだが……。

Source

タイトルとURLをコピーしました