外部サービスに依存せず同一LAN内に映像をライブ配信できる環境を小型配信デバイス「LiveShell W」でサクッと構築する方法

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YouTubeやTwitchなどライブ配信を簡単に実現できるサービスが広く普及していますが、社内会議や学校の授業などの用途に外部サービスを用いるのは不安に感じることもあります。手のひらサイズのライブ配信デバイス「LiveShell W」を用いれば、外部サービスに依存せず同一LAN内に映像をライブ配信可能な環境を簡単に構築できるので、実際に「LiveShell W」でライブ配信環境を構築する手順や配信映像を視聴する手順を確認してみました。

2画面切替対応ライブ配信機器「LiveShell W」|Cerevo
https://liveshell.cerevo.com/ja/w/

「LiveShell W」はPCレスでのフルHD・30fpsライブ配信が可能なライブ配信デバイスで、2つの入力系統の即時切り替えや3ch同時配信など多様な機能を備えています。「LiveShell W」の初期設定手順や「LiveShell W」をコントロールできる「LiveShellStudio」の使い方などは以下の記事で詳しく解説しています。

カメラの高画質映像をPCなしでライブ配信可能な「LiveShell W」を使ってYouTubeで生放送する方法まとめ – GIGAZINE


「LiveShell W」で同一LAN内に映像を配信するには、RTSPサーバー機能を用いる必要があります。「LiveShell W」ではチャンネル1~3に好みの配信設定を割り当てられるのですが、RTSPサーバー機能は初期状態でチャンネル2に割り当てられています。このため、何も設定することなくライブ配信を始められます。


今回は、以下のように「LiveShell W」にカメラを1台接続して、同一LAN内にカメラの映像を配信してみます。


まず、ディスプレイ上部の3つのボタンのうち、中央のボタンを2回押し、確認画面が表示されたら右端の「A」と記されたボタンを押します。これだけで、同一LAN内への配信が始まります。


ライブ配信を開始したら、ディスプレイに表示されるURLを視聴者に伝えます。今回のURLは「rtsp://192.168.0.19:554/live」でした。ディスプレイサイズの影響で途中で改行されているので伝え間違えないように注意。


視聴者は、「VLC」などのRTSPに対応したメディアプレイヤーで上記URLに接続することでライブ配信を視聴できます。VLCで視聴する場合は、「メディア」メニューの中の「ネットワークストリームを開く」をクリックします。


以下のダイアログが表示されたらURLを入力して「再生」をクリックします。


すると、ライブ配信の再生が始まります。VLC以外のメディアプレイヤーでも基本的に同様の操作で視聴可能です。


「LiveShell W」を使えば、上記のように非常にシンプルな操作でライブ配信環境を構築できます。今回は1台のカメラの映像を1つのチャンネルに対して配信しましたが、「LiveShell W」では2台の入力機器を切り替えながら最大3チャンネルまで同時配信可能。また、外部ディスプレイへの出力やローカルへの録画も可能なので、用途に合わせて多様なライブ配信環境を構築できます。


なお、「LiveShell W」は、オフィシャルストアにて税込10万7800円で販売されています。また、記事作成時点ではAmazon.co.jpで3年間の保守プランセットが14万4550円で販売されています。

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