【熾烈】月見バーガー戦争2022勃発! マック vs ケンタ vs コメダ / 熟練のマック、素材を活かすケンタ、物理で殴るコメダ

ロケットニュース24

2022年9月7日から、今年もマクドナルドにて月見バーガーの販売が始まった。毎年恒例のイベントだ。今年の新作は「こく旨 すき焼き月見(440円)」だという。

ほう、すき焼きか。どんな仕上がりか試してみるか……と、7日の昼過ぎにマックに赴いたところ、向かいのコメダでも「フルムーンバーガー(720円~790円)」なる、月見バーガー的なモノが同日から販売開始だという。

マジかよコメダ、マックにバチバチにぶつけてきてんじゃねぇか……! そして斜め向かいのケンタッキーを見ると、そちらでも数日前から「とろ〜り月見サンド(460円)」という、月見バーガー的なモノが。こうなったら比べるしかねぇ! 戦争だ!!

・全部買ってきた

ということで用意したのがこちら。マック、ケンタ、コメダの月見(系)バーガーをそれぞれ全種。あ、朝マック限定の「月見マフィン」は起きられなかったのでスルーしました。


・マック

それでは順番に見ていこう。まずは91年に最初に「月見バーガー」という名称を生み出した、本家にして元祖のマックから。


上のバンズを剥がすとこう。バンズ裏にオーロラソースが塗られ、そしてベーコン。


ベーコンを剥がすと卵が。新型の「すき焼き」のバンズが明らかに他よりも黄色い。


そして玉子。


ノーマルを除く2品にはチーズ。


あっ、「すき焼き」ってそこに入ってたんか。


食べてみると、定番の2品はまあいつも通り。気になる「こく旨 すき焼き月見」だが、ビジュアル的に量が少なくて影響力が疑問だった「すき焼き」が、絶妙な分量であったことが発覚。

しっかりと甘辛く、玉子のまったり感を阻害することなく、ちゃんとチーズの風味も感じられる。うめぇ! あと、黄色いバンズは圧倒的にモチモチで甘く、これもすき焼きフレーバーに合っている!!

使用する具材全ての味をパーフェクトな塩梅で堪能させる仕上がりだ。バランス調節のキレに、熟練の業(わざ)を感じさせる。伊達に30年以上も「月見バーガー」を続けていないということか……!


・ケンタ

続いてはケンタッキー。「とろ〜り月見サンド」シリーズだ。メインの武器に和風カツとチキンフィレを起用。それぞれチーズ有り(490円)と無し(460円)のバージョンがある。


直径はマックよりもミリ小さめ。


全4種全ての中身をお見せしよう。バンズ(くっついたソースとキャベツ / レタスも)を剥がすと、玉子が。


玉子の下には和風カツ / チキンフィレ。和風カツサンドのチーズは玉子に、チキンフィレサンドのチーズはチキンフィレにくっついている。


そしてバンズ。


ケンタと言えば肉。チキンについては、今さら説明は不要だろう。いつもの信頼できるチキンだ。そして、和風カツもよくできている。


カツの厚みだけで、マックのパティと玉子を合わせた厚さと同じくらいある。


しかも柔らかくてジューシー! ソースもよく染みていてうめぇ!


玉子も黄身がしっかりとトロけていて最高だぜ! 


もし玉子と肉だけを単体でマックの玉子や肉と戦わせたら、ケンタのパーフェクトゲームになるだろう。それぞれの素材に対し消費者が求めるであろうことを、最大限に発揮させている

しかし今回はそういうルールではない。単体ではなく、全部一緒に食ってどうなのかが重要。その点では、例えばチーズの風味がかき消されている感があったりする。

逆にケンタの「とろ〜り月見」を食って、なぜマックのチーズがやたらと濃い味付けだったのかを理解した。よくある風味のチーズじゃ、かき消されるわけか……なるほどね。

具材のそれぞれはノーコメントなクオリティだが、熟練のスゴみを感じさせる神チューンのトータルコーディネートで攻めるマック。

肉と玉子の両方を主役をはれるクオリティに仕上げ、総戦力を盛っているケンタ。どちらも甲乙つけがたい!! まるで西部戦線での塹壕戦のように膠着している。


・力はパワー

そこにやってきたのが、コメダの「フルムーンバーガー」。月見業界的には新参のルーキーちゃん。この過酷な戦いについてこられるかな?


……


……


……


……


デカ過ぎんだろ


お値段も他が400円台に対しコメダのみ700円台だが、お値段分だけしっかりデカい。月っていうより、木星って感じ


デカいのはバンズだけではない。玉子もデカいし


チーズもデカく(ソースに埋もれているが)


パティもデカい。


そして玉子はトロトロ。


食べるため半分にカットしたら、玉子が溢れてきた。ヒュー、ウマそうだ。


食ってみると、これは反則っすわ。全てをデカさでカバーしている。まずパティだが、パティというよりハンバーグなので、肉と玉ねぎ、ペッパーのフレーバーがダンチ!

普通のサイズのバーガーにこのクオリティのパティを入れようとすれば、もっと肉をブ厚くしないと無理だろうし、そうすれば全体のバランスは微妙になり、コストも跳ね上がるだろう。

しかしコメダは標準でデカいので、特に何かに苦労することなく一般的なハンバーグ定食用のハンバーグに匹敵するパティをブチ込めたと思われる。チーズも味の濃淡とか気にせずデカさで解決し、サウザンソースもたっぷり。当然ウマい

経験から得た熟練の業(マック)とか、培ってきたものへのプライド(ケンタの肉)みたいなものは感じないが、それらに物理的なデカさと、デカさ故に得られる各種恩恵だけで拮抗してきている!!

これは月見バーガーとかそういう次元のモノではなく、半熟卵付きチーズハンバーグ定食ですね。他を圧倒するサイズで全てを解決したコメダ。

ウマさのかなりの割合が、この狂ったデカさのおかげで実現できている感があるので、なんか悔しい。位置づけとしては、月見界に乱入してきたブロリー、あるいはサイコガンダム

新参ゆえに不利かと思われたが、全てがデカさでどうにかなってしまうとは……。こうして完全に天下は3分された

ちなみに、8日からは「月見B.B.P.バーガー」と「月見B.B.P.チキンバーガー」でファーストキッチンが参戦。14日からは「月見フォカッチャ」でモスバーガーも参戦予定。この戦争はいっそう混迷していくと思われる。

参考リンク:マクドナルドケンタッキーコメダ珈琲店
執筆:江川資具
Photo:RocketNews24.

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