「白い恋人シェイク」と「マックシェイク」の間には一体なにがあるというのか?

ロケットニュース24

ご存知だろうか。北海道の超定番土産『白い恋人』にはシェイクもあることを。「いや、知らんかった」という人、実は数時間前の私もそうだ。

『白い恋人』といえばあのラング・ド・シャ的なヤツ一択と思っていたのだが、なぜかそのシェイクが2022年9月8日時点では新宿で売っている。期間限定ながら、北海道物産的なイベントで大々的に販売されているのだ。


「これは絶対に美味いヤツ!」と思うと同時に、以下のような疑問が私の脳裏をよぎった。


白い恋人のシェイクって、早い話がマックシェイクバニラみたいなもんじゃないの?


『白い恋人』の熱狂的ファンからは殺されそうな発想だが、私の脳内にあるグルメデータベースが貧困すぎるがゆえに違いがよく分からない。それ系のドリンクはぜんぶマックシェイクに思えてしまう。

だったら確かめてみようというわけで、私は京王デパート7階の催事場に行き、石屋製菓(白い恋人)のブースへ向かった。ちなみに、同ブースは行列ができており、やはり人気のようだ。


そこで販売されていたシェイクは、ホワイト・ブラック・ベリーの3種。価格はホワイトとブラックが500円で、ベリーが600円。


今回はホワイトをチョイスし、購入するやいなやイベントの飲食スペースで堪能した。そして、その味を覚えているうちに近くのマクドナルドへ。


店員さんからマックシェイクのバニラS(130円)を受け取り、一気に吸い込んだ。その瞬間、私の中は「薄!」という感情でいっぱいになった。


普段マックシェイクバニラを味わうときは決してそんなこと思わない。むしろ、罪悪感を無視した濃い甘さだな〜でもそれが良いんだよな〜くらいに思っていたのだが、白い恋人の後ではパンチが弱すぎる。

それはもはや「牧場で飲む牛乳」と「低脂肪乳」くらい違う。いや、「ジャージー牛の乳頭に直接吸い付いて飲む牛乳」と「水で薄めた牛乳」くらいと言った方がいいかもしれない。

実際ジャージー牛の乳頭に吸い付いた経験はないが、そう言いたくなるほどに濃さが違うのだ。それでいてくどくなく、飲み終わったとに「もう1杯!」と言いたくなるのは『白い恋人』の方だった。


それから、白い恋人シェイクは全体的に均一な粘度であるのに対して、マックシェイクの方は水っぽい部分とネバっとした部分が混在していたのも相違点の1つ。なんなら、マックシェイクの方は色合いも白一色ではない。


つまるところ、白い恋人シェイクの方は甘くて濃くてくどくなくてムラがない。さすが、商品名に「恋人」と付けているだけのことはある。なんというか、思春期の頃に抱きがちな「恋人の理想」がそこにあるという感じ。

──と考えれば、白い恋人の “恋人感” をしっかり味わえるのはお菓子ではなくシェイクの方とも言えそうだ。


・結論

よって、本記事のテーマ「白い恋人シェイクとマックシェイクの間には一体なにがあるというのか?」という疑問に対しては、理想の恋人感と結論付けたい。

マックシェイクだって素晴らしい商品かと思うが、白い恋人シェイクのような ”理想” はなかった。そこにあったのは、コスパを徹底的に追求する現実的な姿勢──。

したがって、もしあなたが理想の恋人的存在を求めているならば、たとえ甘いものが苦手でも白い恋人シェイクを絶対に試すべき。吸い付きながら、思う存分 “恋人感” を堪能してくれ。

・今回ご紹介したイベントの詳細データ

イベント名 秋の大北海道展
開催場所 京王百貨店 新宿 7階催事場
開催時期 2022年9月6日〜同月19日
開催時間 10:00〜20:00 ※12・19日は17時閉場

執筆:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.

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