ヤクルト村上宗隆「60本塁打超え」のカギは「5番打者」 「状態が良ければ簡単に歩かせられない」

J-CASTニュース

   ヤクルト・村上宗隆が異次元の領域で本塁打を量産している。

   2022年9月6日の阪神戦(甲子園)で6回に青柳晃洋の144キロ直球を振り抜き、バックスクリーン左に52号ソロ。日本人選手では史上4人目、1985年の落合博満以来となるシーズン52本塁打を達成し、残り21試合で王貞治の持つ日本人最多記録の55号に残り3本、バレンティンが13年に樹立したプロ野球歴代最多記録の60号まで残り8本に迫った。

  • 村上宗隆(写真:ロイター/アフロ)

    村上宗隆(写真:ロイター/アフロ)

  • 村上宗隆(写真:ロイター/アフロ)

「彼らがどれだけ村上をアシストできるか」

「150キロ以上を超える投手が各球団にゴロゴロいて、強打者たちが軒並み数字を落としている投高打低の中、村上の成績は驚異的です。広角に本塁打を打てるので投手は逃げ場がない。緩急にも下半身の粘りで崩されず、内角もきっちりさばく。60本塁打を超える可能性も十分にあるでしょう」(他球団の首脳陣)

   121試合出場で打率.341、52本塁打、127打点。いずれもリーグトップの数字で、熾烈な争いを繰り広げていた打率でも2位・大島洋平が打率.324。1分5厘以上突き放している。四球が多いことを考えると、村上は打率が下がりにくい。三冠王は当確と言っても良いだろう。

   相手のマークが厳しくなる中、本塁打の量産ペースも落ちていない。9月に入り4試合で3本塁打。数少ないストライクゾーンに来た球をミスショットせずに捉えている。チームも首位を快走し、リーグ連覇が見えてきた。本塁打の大記録に向けてポイントは何だろうか。

   スポーツ紙デスクは「村上の後を打つ5番打者が重要でしょう」と指摘した上で、続けた。

「CS争いがあるので下位に低迷している球団も消化試合が最後の最後までない。勝負に勝つため村上との勝負を避ける局面も増えるでしょう。その時に5番打者の状態が良ければ、村上を簡単に歩かせられない。サンタナ、中村悠平、オスナらが5番を託される機会が多いと思いますが、彼らがどれだけ村上をアシストできるかですね」

   チームメートの打棒も、村上の偉業達成のカギを握りそうだ。

(中町顕吾)

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