DAIZ、日清製粉グループ本社と資本業務提携–2024年に新工場を建設

CNET Japan

 発芽大豆由来の植物肉「ミラクルミート」を開発・製造するDAIZは9月2日、日清製粉グループ本社と資本業務提携を締結したと発表した。

 熊本発のフードテックベンチャーである同社は、独自の発芽手法「落合式ハイプレッシャー法」をコア技術とし、ミラクルミートを開発している。また、2019年に植物肉事業を本格化し、国内大手企業とパートナーシップを組み、食品技術を結集させた研究開発やプラントベース食品の商品開発を重ねることでミラクルミートの付加価値向上と販路拡大を図ってきた。

 現在、熊本県上益城郡益城町に構える発芽・植物肉工場では、年間4000トンの製造キャパシティを有しているが、大型受注や共同開発の成果による引き合い多数により、生産能力の上限に達する見込みにあるという。これらの需要に応え、国内の市場拡大および、海外への輸出に向けて、十分な生産能力を確保するべく、新工場建設の計画を推進している。

 具体的には、2024年夏の稼働を目指し、現在の5倍規模となる年間2万トンの新工場(建設予定地は熊本県内・現工場の近隣を予定)の建設を計画。持続可能な食のインフラとなるべく、エネルギー消費量や廃棄物の低減を図り、自動化も含めた最適なライン配置などにより、効率的な生産体制を確立した環境配慮型の工場を目指すという。

 また、研究開発機能と生産機能を一体化させた「マザー工場」とすることで、生産拡大に加え、さらなる技術の高度化の進展とスピードアップを図っていくとしている。

 日清製粉グループでは、持株会社である日清製粉グループ本社のもと、7つの事業(製粉、加工食品、健康食品、酵母・バイオ、中食・惣菜、エンジニアリング、メッシュクロス)が総合力を発揮することで、多くの事業・領域でトップシェアを実現。さらには、グローバル展開に向けた取り組みも積極的に推進している。

 今回の提携により、同社が目指す新工場建設に対し、日清エンジニアリングの食品工場建設技術・ノウハウを取り入れ、日清製粉グループの技術や知見を生かしたミラクルミートの付加価値向上や研究開発などを協働で推進するという。

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