中日・根尾昂は「2軍でトレーニングした方がいい」 連日乱調で心配の声「肩肘壊すリスクも」

J-CASTニュース

   中日・根尾昂に心配の声が上がっている。

   入団4年目のシーズン途中に野手から投手への転向を決断。投手と遊撃の二刀流で大活躍した大阪桐蔭の3年時から3年以上のブランクがあるにもかかわらず、150キロを超える直球とスライダーで強打者を抑えてきたが、ここにきて乱調が目立つ。

  • 根尾昂(写真:西村尚己/アフロスポーツ)

    根尾昂(写真:西村尚己/アフロスポーツ)

  • 根尾昂(写真:西村尚己/アフロスポーツ)

「疲れもあると思います」

   2022年8月27日の阪神戦(バンテリンドームナゴヤ)で8回から登板したが、2回5四死球の乱調。押し出し四球を2つ出すなどストライクを取ることに四苦八苦した。30日のDeNA戦(横浜)も8回1死から代打・オースティンに150キロの直球を左翼席に運ばれるなど3本の長打を浴びて2失点。2試合連続の複数失点で防御率は4.19にはね上がった。

「根尾の球筋に打者も慣れてきた。基本的に直球とスライダーの2種類だけなので的を絞りやすい。後は疲れもあると思います。直球は150キロ以上計測していますが球威は落ちている。スライダーもキレが悪い。制球の良さが武器でしたが、球が散らばってしまっている。投球フォームを崩しているように感じます」(スポーツ紙デスク)

   ただ、根尾には同情すべき点がある。投手に転向して日が浅く、1軍に帯同しているため、本格的なトレーニングに打ち込めていない。コンディションが落ちていく中で、1軍の打者たちを抑えられるほどプロの世界は甘くない。

   中日を取材する記者は「ファームに降格して、来季に備えてトレーニングした方が良いと思います。これ以上悪い状態で投げ続けても得られる収穫は少ないし、肩、肘を壊すリスクもある。立浪(和義)監督は先発構想を明かしていましたが、それなら尚更やらなければいけない課題は多い。スタミナをつけるために体力トレーニングから着手し、変化球の球種も増やさなければいけない。投手としての才能があるだけに、首脳陣は1、2軍で連携を取って育成プランをきっちり立ててほしいですね」と指摘する。

   将来がある選手だけに、疲労がたまる時期に故障しないことを願うばかりだ。

(中町顕吾)

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