iPhoneのパスコードを忘れたときの対処法

GIZMODO

ライフハッカー[日本版]2021年9月24日掲載の記事より転載。記事中の情報は掲載時点でのものです。

誰だって、iPhoneのパスコード(パスワード)を忘れてしまうことはあります。一発でアウトになってしまうわけではありませんが、あまりに何度も入力に失敗すると、ロックアウトのプロセスが始まってしまいます。

そのプロセスは、はじめのうちは小刻みに進行します。さらに何度も間違えると、やがてあなたのiPhoneは永久にロックされてしまいます。

非常にまずい状況ですが、これを突破して再び中に入る方法がないわけではありません。

パスコード忘れが深刻な理由

残念ながら、持ち主がパスコードを忘れてしまった場合、現状ではiPhoneのロックを解除することはできません。

Appleは「パスコードはiPhoneのロック解除に使える唯一のカギである」と明言しています。Appleといえども、パスコードがなければ、ユーザーのiPhoneのロックを解除することはないのです(もしできるなら、FBI[米連邦捜査局]も黙っていないでしょう)。

対応策がないわけではない

けれども、だからといって、まだあきらめる必要はありません。この状況を何とかする方法はあるのです。ただし、それには犠牲がともないます。

iPhoneのパスコードを忘れてしまったときの唯一の解決策は、「設定を工場出荷時の状態に復元すること」。つまり、iPhoneに入っているデータをすべて消去し、中身をまっさらの状態に戻すわけです

だからこそ、常日頃からiPhone(だけでなく、すべてのデバイス)のバックアップを取っておくことが、何よりも大切だと言われます。

外部ソース(iCloudやハードドライブなど)にバックアップしていないデータは、この作業の途中で完全に消滅します。写真もメッセージも、バックアップを取っていなければ、すべてこの世から消えるのです。

幸い、最近はバックアップを取るのがずっと楽になりました。たしかに、簡単なのはiCloudバックアップですが、方法はこれだけではありません。

データの多くをiCloudやほかの関連アカウントにひもづけしている人もいることでしょう。復元したiPhoneでこれらのアカウントにサインインすれば、そのデータもiPhoneに戻ってきます。

もちろん、完全にロックアウトされている場合は、バックアップのステータスを変えることはできません。救えるのは、バックアップされているデータです。

コンピューターを使ってiPhoneを復元する方法

iPhoneを復元するには、まずiPhoneをシャットダウンして、リカバリモードにします。やり方はiPhoneのモデルによって異なります。

以下のリストからお使いのモデルを見つけて、手順に従ってシャットダウンしてください。

・iPhone X以降、iPhone SE(第2世代)、iPhone 8 と8 Plus:電源オフのスライダーが表示されるまで、サイドボタンと音量を下げるボタンの両方を長押しします。

・iPhone 7と7 Plus:電源オフのスライダーが表示されるまで、サイドボタンを長押しします。

・iPhone SE(第1世代)、iPhone 6S以前:電源オフのスライダーが表示されるまで、サイドボタンまたはトップボタンを長押しします。

これでiPhoneの電源が切れました。

次に、以下のリストを確認して、お使いのモデルの該当するボタンを長押ししながら、iPhoneをコンピューターにつなぎます。

・iPhone X以降、iPhone SE(第2世代)、iPhone 8 と8 Plus:サイドボタンを長押しします。

・iPhone 7と7 Plus:音量を下げるボタンを長押しします。

・iPhone SE(第1世代)、iPhone 6S以前:ホームボタンを長押しします。

画面にリカバリモードのイメージ画像が表示されたら、ボタンから指を離します。

Finder(macOS Catalina以降)またはiTunesを開き、先ほど接続したiPhoneをクリックして選びます。復元またはアップデートのオプションが表示されるので、復元をクリックします。あとの作業はコンピューターに任せます。

作業が完了したら、iPhoneはまっさらの状態に戻っています。

「探す」を使ってiPhoneを復元する方法

iPhoneの「探す」アプリがオンになっている場合は、「探す」サイトからデータをリモート消去できます。icloud.com/findにアクセスし、お使いのiPhoneの位置を確認します。iPhoneを消去をクリックします。ポップアップが表示されるので、さらに消去をクリックします。

アクティベーションロックで安心

「探す」と言えば、こんな機能もあります。

iPhoneを「探す」に接続すると、iPhoneを再設定する際に、Apple IDのメールアドレスとパスワードの入力を求められます。

「探す」とつながっているデバイスに、Appleが紛失した際に第三者が使用できないよう「アクティベーションロック」をかけるから。これはありがたいセキュリティ対策です。

もし誰かがあなたのiPhoneを盗み、上記の手順で復元しても、認証情報がなければ、iPhoneを設定することはできないようになっています。

Source: Wikipedia,Business Insider

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