タグ・ホイヤーの新作スマートウォッチはポルシェと連携できる

GIZMODO

ポルシェファンは注目。

スマートウォッチが時計市場を席巻していくなかで、既存の高級時計ブランドも手をこまねているわけではありません。ウブロ、モンブラン、ブライトリング、ブルガリ、タグ・ホイヤーなどがこの分野で魅力的な製品を送り出しています。こうした高級時計ブランドはモノ作りに関して長い伝統があるだけに、スマートウォッチでも抜かりのない仕上がりになっています。お安くはないですけど。

タグ・ホイヤーとポルシェの密接な関係

タグ・ホイヤーによる新作「キャリバーE4 ポルシェ スペシャルエディション」は、ポルシェとのコラボモデルです。もともとタグ・ホイヤーはモータースポーツと深い関係を築いており、かつてはF1の公式時計を供給していた実績もあります。なんといっても1964年誕生のブランドを代表するモデルの名前が「カレラ」ですから、ポルシェとも古くから密接なパートナーシップを有しています。ただスマートウォッチのコラボモデルは、これが初めてです。

Image: TAG HEUER

サンドブラストのブラックチタンケースに、ポルシェのEV「タイカン」から借用したフローズンブルーが差し色になったマッシブなルックス。ブラックセラミックのベゼルは高級感があるし、6時位置にはポルシェのロゴがデーンと入っているのもファンの心をくすぐるポイントなんじゃないでしょうか。ダイヤルデザインは回路基板とレーストラックを微妙に表現した「サーキット」仕様でカッコいい。

空調コントロールは便利かも

Image: TAG HEUER

しかし、いくら高級時計ブランドのスマートウォッチといっても、機能的に見れば心拍数トラッキング、スマートアシスタント、有機ELディスプレイなど、どれもさほど大きな違いはありません。そこを差別化するために、このモデルではポルシェのスーパーカー(2022年のラインナップのほとんどと新型モデルを含む)と組み合わせると、特定の機能を遠隔操作できる機能を付加しました。有機ELディスプレイには自分のクルマの総走行距離、現在の充電レベル、推定航続距離を表示することができます。また、リモートスタート時にタッチスクリーンで冷暖房を調整して、車内を快適な温度にしておくことも可能。コラボモデルだけに、デザインだけでなく操作性でもポルシェとの調和を図ったというわけですね。

プロセッサーはQualcomm Snapdragon Wear 4100+を搭載し、OSはGoogle Wear2 OS。90分充電で最大24時間のバッテリー持ちが保証されていますが、フィットネストラッキングや心拍数モニターを使うとこの数値はやや下がるかもしれません。有機ELの解像度は454×454 ピクセル(326ppi)。そのほかの基本的機能としては、コンパス、気圧計、NFC、50m防水など、まずまず標準レベルかと。

発売は9月1日からで現在予約受付中。価格は33万円です。安くはないですが、ポルシェオーナーだったら気になる時計なのではないでしょうか。

Source: TAG HEUER