グロシエ、約20人の従業員を解雇:直営店・卸売拡大の新戦略のなかで

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グロシエは、ビジネスの中心を小売と卸売に転換するのに合わせて、社内構造の刷新に取り組んでいる。匿名を希望する関係者によると、同社は8月2日にさらに約20人の従業員をレイオフしたという。同社はレイオフのニュースが事実だと認めたが、どの部門が対象になったのかは明らかにしていない。

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グロシエ(Glossier)は、ビジネスの中心を小売と卸売に転換するのに合わせて、社内構造の刷新に取り組んでいる。

D2Cブランドである同社は、今年前半にすでにレイオフを行っており、そのときは主にテック関連の従業員が対象となった。しかし、匿名を希望する関係者が米モダンリテールに語ったところによると、同社は8月2日にさらに約20人の従業員をレイオフしたという。同社はレイオフのニュースが事実だと認めたが、どの部門が対象になったのかは明らかにしていない。

同社は社内の構造改革の一環として、小売、商品、サプライチェーン、卸売配送を中心とする10以上の新しい職位を現在募集しており、卸売担当バイスプレジデントも含まれている。また同社は、さらに多くの店舗を開設することも準備しており、この秋にはブルックリン、ニューヨーク、フィラデルフィアに新店舗を開設する予定だ。

「より多くの顧客と接触する」

このニュースは、グロシエが新たにセフォラ(Sephora)とのパートナーシップを発表し、はじめて卸売への展開を示したことに続くものだ。この動きは、D2Cを第一にしてきた多くのブランドが、実績ある小売業者による販売に事業を拡大してきたことに沿ったものだ。

グロシエのCEOを務めるカイル・リーヒ氏は、米モダンリテールへの声明で次のように語った。「当社は、洗練されたオムニチャネル戦略と合致するよう、自社の構造、規模、人材を再編成している。これらの決定は極めて困難なものだが、当社が次の段階で成功できる位置にあることを確信している。当社は、過去および現在のすべてのチームメンバーが当社のために行ってきた多くの貢献に対して非常に感謝している。これらの人々はすべて当社のストーリーの一部で、永久に当社のコミュニティに属する」。

6月に創設者のエミリー・ワイス氏から職務を引き継いで以来、リーヒ氏はビューティブランドの同社が、今後の売上の成長を促進するための新しい方向性として、卸売と実店舗の小売に賭けることを明かした。セフォラの配送は2023年の初期に運用開始する予定で、グロシエが、「より多くの顧客と接触する」という目標の大きな役割を果たすことになる。

リーヒ氏は、再構成計画に関する声明で、「グロシエの第1章は、そのほとんどが単一の配送チャネルに集中していた」と述べている。「いま、我々は成長し、市場は進化し、そして顧客は、我々の商品が、店頭、オンライン、小売パートナーなど、顧客がいる世界のあらゆる場所で買い求められるようになることを望んでいる」。

[原文:Glossier lays off about two dozen employees as it ramps up hiring in wholesale and retail]

Gabriela Barkho(翻訳:ジェスコーポレーション、編集:黒田千聖)
Image Via Glossier


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