Google検索の精度を上げるために「”“」を使う方法について公式が解説

GIGAZINE



Google検索を頻繁に使う人の中には、引用符「””」を用いて「“GIGAZINE”」「“2022年8月4日(木)のヘッドラインニュース”」のように単語や文章を囲むことにより、囲んだ言葉と完全一致する結果だけを表示させるテクニックを知っている人も多いはず。そんな「””」を使った検索テクニックについてのヒントや注意事項について、Googleが公式ページで解説しています。

How we’re improving search results when you use quotes
https://blog.google/products/search/how-were-improving-search-results-when-you-use-quotes/

Google検索では、単語や文章を「””」で囲むことにより、囲んだ言葉と完全一致する結果だけを表示させることができます。たとえば「冷房を27度未満に設定」という文言で普通に検索すると、正確には「冷房を27度未満に設定」と書いていないものの関連性が高いと判断されたページまで表示されますが……


“冷房を27度未満に設定”」と引用符で囲んで検索すると、実際にこの文言が書いてあるページのみが検索結果に表示されるため、検索結果を絞り込むことができます。


Googleの検索チームに勤めるYonghao Jin氏によると、Googleは引用符を使った検索にいくつかの改善を加えているとのこと。以前は、検索結果画面に表示されるスニペット(ウェブページの内容を示す文章)が検索ワードと関係ない部分になることもありましたが、記事作成時点では検索ワードを含む箇所がスニペット表示されるようになり、ウェブページのどこに検索ワードがあるのかがわかりやすくなっているほか、デスクトップ版だと検索ワードが太字になっています。


また、Jin氏は引用符を使って検索する人のためにいくつかの注意事項を述べています。

◆必ずしもページ上ですぐ見つからないコンテンツが引っかかる可能性がある
引用符を使った検索では、ページの内容を伝えるために使われるmeta descriptionタグや画像の説明に使われるALTテキストなど、ページに直接表示されないコンテンツと一致する場合もあるとのこと。開いたウェブページで検索した文言が見つからない場合は、「Ctrl+F」でページ内検索を行うか、デベロッパーツールから検索するという手もあるとJin氏はアドバイスしています。

◆Googleが情報を取得した後でページが更新された可能性がある
Googleは定期的にウェブページを訪れて情報を取得し、それを基に検索結果を表示していますが、Googleが最後にページを訪れた後で更新されている場合もあります。その場合、完全一致検索をしたはずなのに、ページに該当する記述がないという事態が発生します。この場合、「Google 検索結果でキャッシュされているウェブページの表示」を試すことで、Googleが最後にアクセスした状態のページを表示できるかもしれないとのこと。具体的には、検索結果画面に表示されたページURLの右にある小さな三角アイコンをクリックし、「キャッシュ」を選択すればOKです。


◆句読点はスペースと見なされることがある
Googleの検索システムでは一部の句読点をスペースとして認識しているため、引用符を使った検索に影響が出る場合があるとのこと。Jin氏は「”don’t doesn’t”」という例を挙げていますが、試しに日本語で「“人は、そうだ”」と検索してみても、検索結果画面に表示されるスニペットにさまざまなパターンの「人は、そうだ(人はそうだ)」が表示されているのがわかります。


◆スニペットに複数の該当箇所が引用されない場合がある
ウェブページ内に引用符検索を行った文言が複数箇所ある場合、スニペットにはそのすべてが表示されるわけではありません。

◆地図と共に表示される検索では機能しない
引用符を使った検索は、検索結果がGoogleマップと共に表示される場合は機能しないとのこと。この分野については、今後さらに検討していくとのことです。


Jin氏は引用符検索が間違いなく有用なツールであることを認めつつも、近年は基本的なGoogle検索の精度自体がかなり向上しているため、まずは引用符なしで検索することを推奨しています。特に、引用符検索では「微妙に言葉が違うものの密接に関連した検索結果」が表示されないため、時に有用な検索結果を見逃してしまう可能性があるとのことです。

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