アジャイルウェア、給与そのまま週休3日制導入の道のり–「社員のためにやるべきこと」

CNET Japan

 プロジェクト管理ツール「Lychee Redmine」、運動習慣化サービス「KIWI GO」などを提供するアジャイルウェアは7月28日、従業員の心身のリフレッシュやプライベートの充実、スキルアップを目的として、8月より週休3日制を隔週で導入する。

 アジャイルウェアは従業員数45名。対象となるのは、週5日勤務の従業員および、業務委託のパートナーだ。該当日は、第2・第4水曜日としており、給与を変更しない(報酬維持型)点がポイントだ。今回の施策により、年間休日は、129日から150日に増加することになる。

 また、休養日を水曜日に決定した理由については、リフレッシュという意味で週の真ん中が最適だと考えたことや、月曜はハッピーマンデー制度で祝日設定が多いことなどを挙げている。

導入している制度
導入している制度

 アジャイルウェア 代表取締役CEOの川端光義氏は、順調に良い業績が続いてることに加え、週休3日制は「社員のためにやるべきこと」として捉えていると説明する。

 「日々走り続けて、余裕のない気持ちで業務を続けていくことはよくないと思う」――そうした思いから、川端氏がトップダウンで4月より週休2.5日制を提案するも、社員からは「本当にできるか不安」という声があがりいったん延期した。その後、参加したい人は誰でも参加できる社員有志による検討委員会「2525(ニコニコ)会」を発足し、ていねいに議論を重ねてきたという。

週休2.5日制を発表したときの社員の反応
週休2.5日制を発表したときの社員の反応

 そうした中で「半日出勤だと結局残業して休めないかもしれない」「半日休みだと切り替えが難しく本当の意味でリフレッシュできない」といった意見が出たため、全週が対象の週休2.5日制ではなく、隔週で1日休みを増やす「隔週で週休3日制」として実施することにした。

 週休3日制は創業当初からの夢だったが、実現できる経営基盤を整えるのに10年かかったという。「残業時間が増えてしまうかもしれないし、業績を落とさずに続けられるかはやってみないとわからない」という不安もあるが、週休3日によって従業員の生活にゆとりができてがよくなっていくことを実証していきたいと説明する。

 週休3日によってどういう変化をもたらすかは、従業員エンゲージメントを測るAIツールを活用し可視化する方針だ。健康経営に向けて社員の「安心」と「健康」を確保し、今後も積極的に働きやすい環境づくりを推進していくとしている。

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