AnyMind Group、約50億円の資金調達–アジア市場のシェア拡大やM&Aを加速

CNET Japan

 AnyMind Groupは7月19日、総額約50億円の資金調達を実施したと発表した。これまで、約69億円の資金調達を実施しており、累計調達額は約119億円となる。

 今回の調達では、既存投資家の三菱UFJキャピタルに加え、JIC ベンチャー・グロース・インベストメンツ、JPインベストメント、野村スパークス・インベストメントが資産の運用を受託している日本グロースキャピタル投資法人、プロトベンチャーズなどの新規投資家を主な引受先とした、約40億円の第三者割当増資を実施。また、みずほ銀行より10億円の当座貸越枠を確保したことにより、総額約50億円となった。

 同社は、2016年にシンガポールで創業。東南アジア諸国でインターネット広告を中心とするマーケティング事業を開始した。その後、メディアやクリエイター支援、生産管理、EC サイト構築運用、物流管理、チャットコマース/CRM領域へとビジネス範囲を拡大。現在、13カ国・地域に17拠点を展開し、2021年12月期の売上は190億円を超えているという。

 また、同社は2022年3月に、顧客体験価値(CX)最大化を実現するチャットコマースプラットフォーム「AnyChat」、4月に複数ECチャネルの一元管理でEC運営を最適化するECマネジメントプラットフォーム「AnyX」を提供するなど、各プラットフォームの開発を強化してきた。

 今回調達した資金は、既存事業のさらなる強化と、ASEAN・インドなど、アジアの成長市場を中心としたシェア拡大に活用するという。また、同社の事業と相乗効果が見込まれる企業買収を、国内・海外問わず積極的に取り組んでいくとしている。同社はこれまで、日本・インド・タイ・香港などにおいて、7社の企業を買収しているが、いずれも同社へと大きく貢献する成果をあげているという。

 なお、今回の資金調達と合わせ、同社が目指す世界観や沿革、事業内容、働く環境、カルチャーなどを発表した「Culture Deck」を公開している。

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