スシロー、またおとり広告?「ビール半額」→品切れ、PayPayはアプリ使えず

ビジネスジャーナル

スシロー、またおとり広告?
スシロー、ビール半額キャンペーンの告知(HPより)

 回転ずしチェーン最大手のスシローが展開するキャンペーンで、不祥事が止まらない事態に陥っている。

 ケチのつき始めは先月、景品表示法違反(おとり広告)で消費者庁から措置命令を受けたことだ。スシローは昨年9~12月に、「新物!濃厚うに包み」「冬の味覚!豪華かにづくし」といった広告をテレビなどに流してキャンペーンを展開。しかし実際には、販売期間中に早期に完売して販売できなかったり、在庫不足を懸念して販売を一時停止していたにもかかわらず、広告は出し続けていた。

 それに対して、親会社のフード&ライフカンパニーズは7月8日、監査委員がまとめた調査報告書を公表するとともに、水留浩一社長が月額報酬の3割を3カ月間、自主返上するなどの処分を発表した。

 その余韻も冷めやらぬなか、今月13日から始まる予定だった「何杯飲んでもビール半額」のキャンペーンにおいて、キャンペーン開始時期が明示されていないポスターを、一部店舗でキャンペーン開始前から掲載し、ビールが半額になると勘違いした客との間でトラブルが発生する事例が起き、スシローは公式HP上で謝罪、返金対応をすると発表した。

 キャンペーン開始前からポスターを掲示していた店舗は全国49店舗に及び、なかには5日前から掲示していた店舗もある。さらに、開始日前日の閉店準備時から掲載を始めたとする店舗も全国52に上っている。同社は、キャンペーン当日から掲載するようことを前提として、開始日を明示しないポスターをつくったとしているが、本部の指示を遵守しない店舗が100店舗以上あることが明らかになったわけで、統治能力に疑問符が投げかけられる事態といえる。

 トラブルがあったものの、同キャンペーンは13日から展開。一部店舗を除き28日まで行われることになっている。だが、ネット上では「ビールが売り切れていて注文できない」といった苦情が散見されている。なかには、回転直後に来店したにもかかわらず、ビールが売り切れになっているとの声もある。

 スシローは事実であると認め、実態調査をするとしているが、HP上ではいまだにビール半額キャンペーンの告知は行っている。先月消費者庁から措置命令を受けたばかりの「おとり広告」と同じことを繰り返しているように見える。

 さらに、スシローは現在「PayPayアプリのクーポン利用で最大10%還元」とのキャンペーンを行っているが、19日には一部の店舗でシステム不具合により、PayPayでの支払いやクーポン利用ができなくなっていたという。同社は、現在は復旧していると発表しているが、キャンペーンに関する不祥事が短期間に相次いでおり、同社の根本的な体質改善が不可欠だ。

 また、スシローの広告については、「100円祭」としていながらも店舗によっては「110円(税込121円)、120円(同132円)となっており、「全然100円祭になってない」と指摘する声や、1枚のポスターのなかでネタごとにキャンペーンの対象期間が違うなど、わかりづらいといった不満が少なくない。スシローの広告には改善すべき点が多々あるといえる。

(文=Business Journal編集部)

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