来店をAIで判定、「Slack」で通知–JR大宮駅でオンライン接客の実証実験

CNET Japan

 Idein(イデイン)は7月1日、JR東日本のオンライン接客型店舗「JRE MALL Meet」のサービス開始に伴い、AIカメラなどを活用した実証実験を開始したと発表した。6月30日から9月30日まで、JR大宮駅構内改札外の「えきたびマーケット」で実施する。


AIカメラを備えるJRE MALL Meet

 えきたびマーケット内に展開するJRE MALL Meetに、データ収集プラットフォーム「Actcast」のAIカメラを4台設置。来店や通過人数のほか、サイネージや商品の視認率、性別、年代といった顧客属性などを把握、分析するという。

 また、シスコシステムズのウェブ会議システム「Webex」、ビジネスチャットツール「Slack」と連携させ、店舗に来店があるとオンライン接客を担当するスタッフへSlackで通知する仕組みを構築している。

 オフラインとオンラインが融合した新たな購買体験を提供するとともに、ウェブマーケティングで当たり前に行われているファネル計測がリアル店舗でも可能になるという。OMO(Online Merges with Offline:リアル店舗とオンラインショップの融合)による新たなマーケティング施策とその効果測定を繰り返すことが可能で、より良い顧客体験を提供できるとしている。

 Actcastは、エッジとなるデバイスでAI解析ができるIoT プラットフォームサービス。取得した情報はAIカメラ内で処理し、解析結果は個人の特定ができないテキストデータのみとなり、顧客のプライバシーに配慮して情報を活用できるという。

 えきたびマーケットは、JR東日本グループが推進する「Beyond Stations構想」の一環として、毎日の暮らしを便利にするサポート機能と、各地の魅力的な情報の発信機能を備えた場所を展開。地域、地方とつながる場としてJR大宮駅構内に「駅たびコンシェルジュ大宮」を4月に先行開業しているほか、6月30日からは「イベントスペース」「シーズンショップ『コレもう食べた?』」「STATION BOOTH」などを開業している。

 JRE MALL Meetでは、JR東日本が運営するECサイト「JRE MALL」で販売する商品の中から、旅や地域産品をテーマにした商品を定期的に入れ替え、陳列して販売している。来店客は実際に商品を手に取り、画面越しにオンライン接客を受けながら購入できる。

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