【米モダンリテール×アテスト調査】買い物客がオンラインでもっとも信頼しているのは? 「セレブリティ」は最下位に

DIGIDAY

こちらは、小売業界の最前線を伝えるメディア「モダンリテール[日本版]」の記事です
※モダンリテール[日本版]は、DIGIDAY[日本版]内のバーティカルサイトとなります

パンデミックのあいだにショッピングのパターンは変化した、または少なくともそうだと語られている。eコマースの浸透が拡大し、オンラインで現物を見ずに買い物をすることに抵抗感がない人々が増え、これらすべての要因から、オンラインの消費者についての新しいパラダイムが生まれた。

米モダンリテールと、消費者調査プラットフォームのアテストが最近行った調査によれば、デジタルショッピングのパターンの一部はすっかり変化したわけではない。調査対象となった2000人の人々によれば、試行錯誤が強い方法、たとえばGoogle検索などによって新商品を見つけるのが依然としてもっとも一般的な方法だ。

米モダンリテールとアテストはこの調査において、米国に居住する買い物客に対して、各自のショッピングのパターンについて質問した。これには、ライブストリームショッピングなどの新しい方法で商品をオンラインで購入するか、購入の決定に関してデジタルソーシャルメディア空間をどのように使用するかなどの質問が含まれていた。

現在のブランドが直面する大きな問題のひとつは、オンラインで見つけてもらうことだ。多くの企業はAmazonで販売を行っているが、買い物客は多くの場合、意図を持って買い物をするためプラットフォームを使用する。各社はまだ、デジタル空間でよりオーガニックな商品の発見を促進するための最良の方法を見いだしていない。

調査によれば、もっとも古い方法のいくつかは依然として、もっとも多く使用されている。回答者の58%は、主に検索エンジンによってオンラインで商品を見つけていると述べた。これに続くのはソーシャルメディアの42%、次が友人や家族からのお勧めで36%だった。さらに興味深いのは、最近ますます人気が高まっている商品レビューのウェブサイトが4位で、33%を占めていることだろう。

各ブランドは、オンラインで目立つ方法を見いだそうと試み続けている。多くのデジタルマーケターは、ギフトガイドに載せてもらうことをますます重視するようになってきた。そのほかの業者は、シングテスティング(Thingtesting)やザ・ファシネーション(The Fascination)などの精選ウェブサイトに掲載されることを重視してきた。小売コンサルタントのレベッカ・コンドラット氏は、「D2Cブランドは簡単に見つけてもらうため、またブランドへの親近感や、ブランドへの認知を獲得するため苦闘している」と以前米モダンリテールに語った

買い物客の目を引きつける最良の方法を見つけるのは、消費者の信頼を得ることに結び付く。買い物客は依然として、商品についてオンラインで情報を得るための、もっとも信頼できる方法を見つけようとしている。そのことを念頭に、米モダンリテールとアテストは回答者に対して、売上を促進するため説得力があると感じた順に各種のソースをランク付けするよう依頼した。

信頼性がもっとも低い情報ソースのひとつはセレブリティだと判明した。38%が説得力において大物スターたちを最下位に置いた。一方で個人的なお勧めが最上位に挙げられており、これはそれほど驚くことではない。むしろ、回答者の32%は購入を行うときブランドがもっとも説得力のある要因だと回答したのが驚くべきことかもしれない。

しかし、ブランドの影響力が強いとしても、多くの消費者はお気に入りのアプリでブランドをフォローすることには消極的だ。米モダンリテールとアテストは調査において、いくつのブランドのソーシャルメディアアカウントをフォローしているかと買い物客に質問し、その30%は「どこもフォローしていない」と回答した。2番目と3番目に多かった回答は、1~3アカウントと3~5アカウントで、それぞれ回答の24%と18%を占めた。

要約すると、これらの調査結果から、オンラインショッピングと商品の発見について買い物客がどのように考えてるかをかいま見ることができる。多くの消費者は購入を促進するためセリブリティよりもブランドが説得力を持つと考えているが、個人間でのお勧めやGoogle検索のような古い発見方法は依然としてもっとも信頼されている。

しかし、商品の発見を目的とした多くのプラットフォームがさらに成長していくにつれ、オンラインショッピングのパターンも変化していくかもしれない。

[原文:Modern Retail x Attest Research: 3 charts that shed light on how shoppers are discovering brands online]

Cale Guthrie Weissman(翻訳:ジェスコーポレーション、編集:戸田美子)
Illustration by Ivy Liu

Source

タイトルとURLをコピーしました