「宝塚記念2022」は荒れるか? ダビスタ脳で予想したら2強に黄信号 / エフフォーリアもタイトルホルダーもヤバイ理由

ロケットニュース24

ダビスタの知識のみでリアル競馬を予想する「ダビスタ予想」。2022年6月26日は『第63回 宝塚記念』が開催される。ファン投票で出走馬を決める上半期最後のGⅠ。ぜひ当てたい!

そこで発表された出走馬の前走のデータなどを独自に調べ、ダビスタ脳で予想してみたところ……おいおい、こいつぁ厳しいレースになりそうだぜ! まずは、脚質などのデータをまとめたダビスタ的出馬表が以下である。

・『第63回 宝塚記念』脚質まとめ

4番エフフォーリアが復権するか? それとも、6番タイトルホルダーが勢いのままに勝利するのか? 春競馬の流れ的に、なんだかんだ言ってこの2頭の注目度が頭1つ抜けているレースだと思う。いわゆる2強である

・レース展開を予想してみると

では、内容的にも2強かと言うと、個人的には全然そんなことはない気がした。むしろ、これ、2強どっちも厳しいレースになるのでは? そう思ったのは、ダビスタ脳で途中のレース展開を予想した時のこと。一応、下記のような図に落ち着いたのだが……

これまでの3倍くらい予想に時間がかかった。こんなにどの馬がどこに位置取るかよく分からないレースは初めてかもしれない。なぜなら、前めにつける馬がめちゃくちゃ多いのである。

「逃げ」「先行」「差し」「追い込み」の4種類に大別した脚質で見ると、普通の分布に見えるのだが、もっと細かく言うと、まず中団の中でも前めにつける差し馬が多い。しかし、先行馬も多いので、シンプルに並べていくと位置取りがかぶりまくる。ここで熾烈な位置取り争いが起こりそうだ

・2強に黄信号

もはや、外枠の馬が普段通りの競馬ができるかどうかは運だと思う。とは言え、エフフォーリアは内枠。これはひょっとしたら有利なのでは? と思いきや、エフフォーリアが普段通りの位置取りをすると……

ここになる


これでもかと言うくらい馬群の中。馬群に沈んだ大阪杯の悪夢が蘇る。ということは、逃げ馬のタイトルホルダーか? 逃げならば馬群は関係ないはず。と思いきや……

先頭を狙う逃げ馬が3頭もいる


これは先頭を走ることでペースをコントロールしてきたタイトルホルダー的にはマイナス要素だ。しかも、そのうち1頭はドバイターフを勝っているパンサラッサ(11番)である。バリバリの逃げ馬な上、距離的にはパンサラッサの方がマッチしてそうだ

・1頭勝ちそうな馬が

ちなみに、宝塚記念は阪神競馬場の外回りなので、直線は東京競馬場に次ぐ長さの476.3メートル。しかも、ゴール前には高低差1.8mの心臓破りの坂がある。先頭で競り合った末にやってくる急坂は、ダビスタだと差されパターンだ。

そこで人気上位馬よりも視野を広げてみたところ、1頭めっちゃ勝ちそうな馬がいた。直線が長く、前が混戦だからこそ、有利になるその馬とは……

13番アリーヴォ


差しの中でも後ろめにつけるタイプなので、脚質分布的にはいつも通り走れるだろう。さらに、前述の通り、直線が長いため、末脚が特徴のアリーヴォには有利。前がしっちゃかめっちゃかになってるだけに唯一準備が整っている馬と言えるかもしれない。見える! 長い直線をいかして上がって来るアリーヴォと武豊の姿が!!

・リアル競馬好きの予想

というわけで、ダビスタ脳で予想した結果、私の答えはアリーヴォと出た。リアル競馬に慣れ親しんでいる者なら今回の宝塚記念をどう見るだろう? 原田たかし記者と御花畑マリコ記者の予想を聞いてみたところ……

原田たかし「期待しつつ信じなかったタイトルホルダーを今度こそ信じたい……と言いたいところですが、今回は楽に逃げられそうにないのでやっぱり信じません。前が潰しあったとしたら、浮上してくるのはスタミナ豊富なディープボンドでしょう。前で競馬できますしね。

あとは安定感のあるオーソリティ(ルメール騎手も怖い)、巻き返しがありそうなヒシイグアス、そしてなんといっても本来のパフォーマンスを発揮するならエフフォーリアも外せません。もしタイトルホルダーが勝ったら秋はタイトルホルダー信者になります」

御花畑マリコ「春のオールスター戦ともいえる宝塚記念は「夢」が走るレースですね。春の最終戦、2200mという微妙な距離ということで何が起こるかわかりません。テイエムオペラオーが亡くなった年に和田騎手が久しぶりにGⅠ勝ったりとか、ドラマの多いレースです。というわけで今回は好きな馬を買うロマン馬券で。

私の夢はステイフーリッシュです。国内では2着3着が多くて勝ちきれない惜しい馬。ところがこのまえサウジとドバイの遠征で勝ちまして……この戦績がの父のステイゴールドそっくり! 7歳しかもドバイ帰りで宝塚記念勝つのは厳しいと思いますが「常識を打ちやぶれ」という馬名のとおり、好走してくれるのを期待しています。

あとは、復帰直後のヴィクトリアマイルではまだ本調子じゃなかった三冠女王デアリングタクト、大阪杯で不可解な大敗をしたエフフォーリアの復活に期待です」

──今年からリアル競馬に参戦した私はいまいちピンと来ないが、エフフォーリアへの期待は大きいようだ。一方で、原田たかし記者の言うように、今回の状況でタイトルホルダーが勝つようなら、もはやこの年代の最強馬と言ってもいいだろう。いずれにせよ注目度は高い。

はたして、レジェンドに踏み出すのはどの馬か? それは2022年6月26日15時40分に見届けよう。当たれーッ!

執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.

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