「一人二役します」桝太一さんが司会兼パネリスト 日テレ退社し模索する「科学の伝え方」

J-CASTニュース

   元日本テレビアナウンサーで、同志社大学ハリス理化学研究所の専任研究所員(助教)を務める桝太一さんは2022年6月14日、スリーエムジャパン(東京都品川区)のイベントに登壇した。

   桝さんは、「科学の伝え方」を研究・実践するとして日テレを退社している。今後どのようなことに取り組んでいくのか、意気込みを取材した。


  • 元日本テレビアナウンサーの桝太一さん


  • パネルディスカッション


  • 都内で記者会見


  • 都内で記者会見


  • スリーエムは、日本での科学への信頼度は上昇傾向にあると発表


  • 「一人二役します」桝太一さんが司会兼パネリスト


  • 「日常生活が実は科学で充ち溢れている」と伝えたい桝さん


  • 化学素材大手・米スリーエムの日本法人の宮崎裕子代表取締役社長


  • ジャズピアニストで数学研究者の中島さち子さん


  • コーポレートR&Dオペレーション統括技術部部長の宇田川敦志さん

私生活で科学の有用性を感じる人は少ない

   化学素材大手・米スリーエムの日本法人は都内で記者会見を行い、科学に対する意識調査「ステート・オブ・サイエンス・インデックス(SOSI)」の結果を発表した。パネルディスカッションには桝さんに加え、同社のコーポレートR&Dオペレーション統括技術部部長の宇田川敦志さん、ジャズピアニストで数学研究者の中島さち子さんの3人が登壇した。

   スリーエムはまず、日本での科学への信頼度は上昇傾向にあると発表した。宇田川部長は、「もし人々が科学に価値を見出さないと、科学分野への資金が減少し、イノベーションの機会も減ってしまう。将来起こるかもしれないパンデミックや環境問題などを解決するためには科学者が必要」だと訴える。

   「科学を信頼している」と回答した人の割合は、コロナ禍以前の調査と比べ8ポイント上昇の88パーセントで、過去最高の値だという。さらに「科学が日々の生活に与える影響はかなり大きい」と回答した人の割合は75パーセントで、グローバル平均の40パーセントを大幅に上回った。

   一方で、私生活で科学の有用性を感じる人は少ないのだという。「科学は日常生活における自分自身にとって非常に重要である」と回答した人は35パーセントにとどまり、グローバル平均の56パーセントを下回った。

   パネルディスカッションでは、これらの内容を掘り下げた。桝さんは今回、パネリストでありながら司会者も兼ねた。自ら「キャスターの経験があったので一人二役します」と説明し、会場の笑いを誘う場面もあった。パネルディスカッションに入る際には、パネリストたちに「ご着席ください」と声をかけながら、着席した。

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