大豆でできた肉の代替食品「大豆ミート」。あのココイチやコメダ珈琲からも大豆ミートを使ったメニューが提供されており、すっかり身近な食材として定着したと言っても過言ではない気がする。
そんな代替食品界の希望の星である大豆が、今度は米になったらしい。
大豆の米? 大豆って食感も味も米とは全然違うし、さすがに無理があるんじゃないの? と思いながら食べてみたところ……
ごめんなさい私が無知でした。大豆ミートの次に来るのはこの「ダイズライス」かもしれない。
・ダイズライス
こちらが大豆でできた米の代替食品「ダイズライス」(200g入り 税込1000円)。
今回購入した「プレーン」の他にも「ガパオ」「黒ごまいなり」「高菜チャーハン」「きのこクリームリゾット」の4種類のラインナップが存在し、バラエティ豊かな米料理を楽しむことができる。
開封してみると、茶色くて細長い粒がザラザラと出てきた。インディカ米とジャポニカ米を足して2で割ったらこんな感じの形になりそう。
それではさっそく炊いてみよう!
まずは100gのダイズライスを耐熱容器に入れ……
約30分間吸水させる。
しっかり水を吸ったら……
ふわっとラップをかけて、500Wの電子レンジで3分ほど加熱する。600Wの場合は2分30秒でOKだ。
加熱が終わったら全体をよく混ぜ、再びラップをして約10分蒸らしたら……
完成!
炊きあがったダイズライスは、ふっくらつやつやとしていて普通の米と遜色ないように見える。しかしやはり大豆が主な原料だからなのか、箸で持ち上げるとチャーハンと同じくらいパラパラしていた。人によってはスプーンで食べた方が食べやすいかも。
口の中に入れてみると……うおお、甘い! 普通の米は噛めば噛むほど甘みが出てくる感じだけど、ダイズライスは舌に乗せた瞬間から甘い。
大豆の味はどこにも見当たらず、何も知らずに「この米の原料は何でしょう?」と聞かれてもまず分からないと思う。頑張って考えても「米です」以外の答えを出すのは難しそう。これなら大豆が苦手な人でも問題なく食べられるのではないだろうか。
そして、何よりも驚いたのはその食感。柔らかくてつぶつぶしてて……これ、まんま米じゃん!!
試しにダイズライスと普段食べている米を混ぜて食べてみたが、口の中に入ってしまうとどっちがどっちなのか全く分からなかった。製造元のフジッコ株式会社の技術力、恐るべしである。
・納豆と合わせてみた
あまりに高い完成度で米を再現しているダイズライス。これならもしかして……
大豆でできたご飯のお供、納豆と合わせても違和感なく食べられちゃうんじゃないだろうか。
納豆を乗せて、驚きの大豆尽くしご飯が完成。冷静に考えたら大豆 × 大豆という狂気の組み合わせだけど、ここはダイズライスの米の再現度を信じてあえて挑戦してみよう。いただきます! ぱくっ……
……納豆ご飯だぁ……
ライターという仕事をしているくせにめちゃくちゃ語彙力のない感想になってしまい不甲斐ないことこの上ないが、本当にそれ以外の言葉が見つからなかった。これはまごうことなき納豆ご飯です。
大豆と大豆を食べているはずなのに、そんな味も食感も一切ない。いい意味でいつもの納豆ご飯を食べている感覚で完食してしまった。どこまで完成度が高いんだ、ダイズライス……!
・大豆、変幻自在すぎる
そのまま食べてももちろんおいしいけれど、ダイズライスの公式サイトには様々なアレンジレシピが掲載されている。これらを参考にしてオシャレなご飯を作るのも楽しそう!
代替食品の中には「やっぱりちょっと味が違うな……」と思うものもあったりするけれど、ダイズライスは間違いなく立派に米の代わりを務められる新感覚の主食だった。
肉だけでなく米にまでなれちゃうなんて、大豆の変幻自在さには驚かされるばかり。次はどんな食材になって私たちの舌を楽しませてくれるのだろう? ドキドキである。