木星の衛星エウロパの生命探索を行う宇宙船「エウロパ・クリッパー」本体が完成

GIGAZINE


NASAが木星の衛星・エウロパの探索で用いる「エウロパ・クリッパー」の本体が完成したことを報告しました。打ち上げは2024年で、数年をかけてエウロパに到達する予定です。

NASA’s Europa Clipper Mission Completes Main Body of the Spacecraft | NASA
https://www.nasa.gov/feature/jpl/nasa-s-europa-clipper-mission-completes-main-body-of-the-spacecraft


NASA Completes Main Body of Europa Clipper Spacecraft – Will Search for Life on Jupiter’s Icy Moon Europa
https://scitechdaily.com/nasa-completes-main-body-of-europa-clipper-spacecraft-will-search-for-life-on-jupiters-icy-moon-europa/

Main Body of NASA’s Europa Clipper Spacecraft Arrives at JPL from APL – YouTube
[embedded content]

木星の衛星の1つエウロパは厚い氷殻に覆われていて、その下には地球の海の2倍の量と想定される広大な「内海」があることが確実視されています。海は生命を宿している可能性があることから、宇宙生物学者らはエウロパを細かく調べたいと願ってきました。「エウロパ・クリッパー」は、その夢を叶える探査船です。

本体の大きさは約3m×1.5mで、だいたいSUVぐらいのサイズ。アルミニウム製で、エウロパが生命を維持するのに適した条件なのかどうかを調べるための観測機材をはじめとした各種機器が搭載されます。太陽光発電用のアレイなど打ち上げ時には折りたたまれている機器もあり、展開するとバスケットボールのコートぐらいの大きさにまで広がり、過去にNASAが開発してきた惑星ミッション向け宇宙船の中では最大のものになるとのこと。

本体完成後も機器の取り付けやテストが行われていて、飛行用装備や科学系機材もすべて完成するのは2022年末の見込み。打ち上げは2024年10月が予定されていて、2031年からエウロパで本格的な調査が始まる予定。エウロパの近くを飛行するフライバイの回数は約50回だとのことです。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
木星の衛星エウロパの表面は太陽光が届かない暗闇で光っている可能性があるとNASAが報告 – GIGAZINE

NASAが2つの車輪で氷の「裏側」を走る地球外生命体探査ロボット「BRUIE」を南極でテスト予定 – GIGAZINE

地球外生命存在の可能性調査に向けてNASAの「エウロパ探査計画」にゴーサイン – GIGAZINE

・関連コンテンツ

2022年06月09日 19時00分00秒 in サイエンス,   動画, Posted by logc_nt

You can read the machine translated English article here.

Source

タイトルとURLをコピーしました