「パンにかける醤油」なんてあるのか…!! 普通の醤油と何がどう違うのか3本勝負で食べ比べたら思わぬ発見

ロケットニュース24

日本人の生活と切っても切れない関係にある醤油。食卓に欠かせないのは言うまでもないが、どうやら結構前から「パンかけ醤油」という商品が世に出回っていたらしい。

その名の通り、パンにかける醤油。それがパンかけ醤油。私はその存在をこれまで知らずに生きてきたが、先日偶然にも見つけることができた。せっかく出会ったのだ。これは体験しておくしかあるまい!

・道の駅で発見

パンかけ醤油を見つけたのは、福岡県宗像市にある道の駅「むなかた」。売上がスゴい施設との噂は聞いていたが、実際に行くと人・人・人の山。その人をかき分けた先にある醤油コーナーに商品は置いてあった。

さしみや卵かけといった絶対に外さないところをはじめ、パン、チーズ、パスタなどに合う特殊な醤油がこれでもかとある。とりあえず今回はホントに合うのか気になった「パンかけ醤油」を買ってみた。

ちなみに値段は450円。これらを製造しているのは、これまた福岡県宗像市のナカマル醤油である。


・いろいろ合う特殊な醤油

改めて考えるとパンに醤油をかけるなんて狂気としか言いようがないが、醤油は醤油でも商品の詳細をよく見たら「りんご果汁入り」。食パン、ロールパン、アイスクリーム、もち、ヨーグルト、フルーツなどにもOKと書いてあるあたり、ストライクゾーンがだいぶ広い。

それでは、これらの中から絶対に合わんやろと思ってしまうものを3つ選んで試してみたい。あと、普通の醤油と何がどう違うのか確かめるためキッコーマンの醤油を用意して食べ比べてみた。


・フルーツで実食

まずはトップバッターのフルーツ(パイナップル)から食べてみよう。すでに出来上がってるのを買ったので、醤油をつけるだけで食べられるのだが……

やっちゃいけないことをしている感じがハンパない。ただ、口に入れたら意外にも醤油らしさがなく、違和感なく食べられたから驚いた。脳が溶けるほどウマいとはとても言えないが、醤油にトロみと甘みがあることもあって普通にイケる。続いて普通の醤油をつけてみよう。

こっちの醤油はトロみがないだけにつけてる行為がもはや犯罪に手を染めた感さえするが、覚悟を決めて食べてみると……あらまぁ、なんということでしょう。パイナップルの味が強すぎるからか、普通の醤油が気にならない自分がいた。実は醤油ってフルーツに合う……のか……?


・ヨーグルトと醤油

お次はヨーグルト。普通ならまず考えない組み合わせだが、ハッキリと合うと書いてあるのだから合うのだろう。てことで、パンかけ醤油をそのままかけてみると……!

先にも書いたトロみがここで本領発揮。ヨーグルトと混ざることなく、普通に食べられるではないか! パイナップルに比べたら味がケンカしているように思えるも、そういう商品だと言われたら納得するくらいの出来だから合っているのだろう。

それを踏まえた上で普通の醤油も試してみる。かけてる時点の見た目で十中八九で失敗を確信……したものの、思った以上に美味。私の舌が絶望的にガバガバな可能性も否定できないが、もしかしたらもしかして……醤油はマジで何にでも合う万能調味料なのかも……!


・パンと醤油

しかし、そんな希望を打ち砕いたのが大本命の食パンだった。この時点で私の気持ちはイージーモード。はよ美味しいパンを食べたいなと思っていた。もう普通の醤油をかけても事故らないだろと。

その期待通り、トロりとしているパンかけ醤油はまるでジャムを塗っているかのように美味しく食べられた。……だが!!

キッコーマンの醤油をかけたらパンはスポンジのように吸収していくではないか! これはイカン……!!

恐る恐るジュクジュクになったパンを食べてみたら案の定というか、なぜ自分がコレを食べているのか苛立ちを覚えるレベルで合わなかった。直球で言うとしっかりマズい。パンかけ醤油は伊達に「パンかけ」を名乗っているワケじゃないのだなぁ。


──以上が3本勝負の結果である。こうして一般的な醤油のポテンシャルに気づき、パンかけ醤油はどこか醤油のような、それでいて りんご の甘みもほのかに感じられる変わった一品だというのが分かった。

マンネリ解消にもなるし、こういうのが食卓に1つくらいあってもいいのかも。通販でも売っているので興味のある人は一度くらい試してみてはどうだろう。

参考リンク:道の駅 むなかた
執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.

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