健康的な日常生活を送りたい人におすすめ!コンディショニングAIアプリ「you’d」

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病気というわけではないが、最近どうも身体の調子がイマイチだという人が増えているようだ。コロナ禍によって外出が減り、運動不足になっていることも一因であろう。筆者も、イマイチ体調が良くないと感じる日が多くなってきた。そこで、自分の体調を管理し、健康的な日常生活を送るためのサポートをしてくれるというコンディショニングAIアプリ「you’d」を試してみた。

■コンディショニングAIアプリ「you’d」とは?
you’dは、株式会社ヴェルトが4月19日に提供を開始したスマホアプリで、現時点ではiOS版のみがリリースされている(Android版は夏頃提供開始予定)。価格は無料だが、3カ月以上のデータを保存する場合は、有料版が必要となる。対応バージョンはiOS 11以降である。

you’dは、スマホやウェアラブル機器などから蓄積したヘルスデータと、ユーザーが記入したライフログ、さらには天気や気圧などの環境に関する情報を、独自の「Smallytics」と名付けられたアルゴリズムで解析し、日々の体調に影響を与えている可能性がある要因を挙げてくれるアプリだ。人によって、体調に影響を与えている要因は異なるが、you’dを使うことで、体調管理のヒントを見付けることができる。

■さまざまな方法でデータを集め解析を行う
you’dは、さまざまなデータを集め、そのデータを解析することで、体調との関連や病気の可能性を示唆してくれるアプリであり、多くのデータがあればあるほど威力を発揮する。you’dを活用するには、データの入力が重要になる。

入力できるデータの項目も、自分でカスタマイズが可能だが、基本的な項目として「体調」「体温」「体重」「体脂肪率」「最高血圧」「最低血圧」「血糖値」があり、毎日データを入力していけばよい。歩数や歩幅などのデータは、iPhoneを身に付けていれば自動的に取得されるほか、iPhoneと連携できるウェアラブル機器があれば、そこからデータを取得することもできる。

iPhoneではユーザーの健康や身体に関するデータをヘルスケアデータとして管理しているが、そのヘルスケアデータをyou’dでも利用する仕組みだ。また、天気や気圧などのデータも現在地から自動的にインターネット経由で取得しているようだ。

さらに、そうした客観的な数値データ以外に、活動タグと症状タグの入力も行える。活動タグは、食事やウォーキング、スポーツなどの日常の活動を記録するもので、症状タグは膝が痛いとか、腕に痺れがあるといった、身体の不調を記録するものだ。

症状タグの入力は、身体のシルエットの症状が出ている場所をタッチして、症状をタグから選び、日時を指定するだけなので楽だ。また、毎日同じ時間に行う運動などは、ルーチンとして登録することも可能であり、登録を忘れても自動的に確認してくれる。

こうした入力を毎日行うというのは面倒に思われる人もいるだろうが、you’dでは、スライドやスワイプなどの操作で直感的に入力が可能なユーザーインターフェースを採用しているので、手間が省ける。

また、こうしたパーソナルデータは欠損が多くなりがちだが、you’dには欠損データがある程度あっても入力されたデータを元に、関連度の高い要因をランク付けする独自アルゴリズム「Smallytics」が搭載されているので、精度の高い解析が可能だ。

you’dの利用にはアカウントの作成が必要であり、最初に達成したい項目を指定する。あとは毎日データを入力していけばよい。

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最初にアカウントを作成する

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ヘルスケアデータへのアクセス許可を行う

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最初に達成したい項目を指定する

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毎日体調をスライドバーで選んで入力する

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体重や体脂肪率、最高血圧、最低血圧などの計測データを入力する

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データ入力が終わる度に解析が行われる

■体調と関連が深いと思われる要因を教えてくれる
you’dに入力したデータがある程度揃ったら、ユーザーの体調に影響を与えていると思われる要因を順に挙げてくれる。

例えば、気圧が下がると血圧が上がるといった関係があれば、それぞれのグラフが表示され、その相関の様子がひと目で分かる。you’dにより、自分では気付きにくかった体調を左右している要因を知ることができ、体調の維持や改善に向けた行動がとりやすくなる。

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体調や身体の指標と関連していると思われる項目を挙げてくれる

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体温が白色、最低血圧が緑色で示されており、確かに相関があるように見える

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体脂肪率と気圧の関係。気圧が上がると体脂肪率が下がるようだ

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データ以外に活動タグや症状タグを入力できる

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活動タグの入力例

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症状タグの入力では、画像のシルエットをタッチして場所を指定できる

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代表的な症状から選ぶ

■医学事典「MSDマニュアル」と連携し病気の可能性を発見できる
また、グローバルに事業を展開している製薬会社のMSDが提供している医学事典「MSDマニュアル」との連携機能も魅力の一つだ。身体のどこかの不調が続いた場合、you’dが不調症状を検知し、メッセージを表示する。そこから確認画面を開けば、その症状について解説しているMSDマニュアルのページを閲覧できる。you’dのようなヘルスケア関連アプリで、ユーザーの症状を自動的に検知し、MSDマニュアルと連携する機能の搭載は、日本初とのことだ。

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同じ場所の不調が続くと、こうしたメッセージが表示される

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「MSDマニュアル」でその症状について調べることができる

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体調と不調の様子の変化を一目で確認できる

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歩数などのデータもグラフ化できる

実際に2週間ほどyou’dを試用し、自分のデータを入力してみたが、体調や最高血圧などと関係があると思われる要因を挙げてくれる機能は自分の体調を管理する上でとても役に立つと感じた。気圧と体脂肪率が関係している可能性があるというのは、思いもよらなかったが、指摘されてみると確かに相関しているようだ。

体重を減らしたいと考えていたが、you’dにウォーキングをルーチンとして登録しておくことで、毎日ウォーキングする習慣がつくようになり、ダイエットにも効果があった。さらに、足指や膝が痛いという症状があったが、その症状から推測される病気の可能性についても参考になった。無料アプリとは思えない、有用なアプリといえる。

you’dは、最近どうも体調が悪いことが増えたので、身体の調子を整えたいと思っている人にとって、つよい味方となってくれるアプリだ。特に普段からApple Watchなどのウェアラブル機器を身に付けているが、イマイチ取得したデータを活かしていないと思ってる人におすすめしたい。また、入力したデータをわかりやすく可視化してくれるので、体重や体脂肪率を減らしたいという人にもおすすめだ。

テクニカルライター 石井英男

コンディショニングAIアプリ「you’d」– VELDT

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