グーグル、「デリケートな広告」対応強化へ–妊娠や育児、減量など「YouTube」で

CNET Japan

 Googleは、表示される広告をユーザーがより細かく管理できるようにしている。同社は、ユーザーが広告設定で管理できる「デリケートなカテゴリ」の一覧を拡大し、妊娠、育児、デート、減量に関する広告を制限できるようにすることを明らかにしている。


提供:Sarah Tew/CNET

 これらの広告は当面、YouTubeと「Googleディスプレイネットワーク」(GDN)のみで制限されるようだ。GDNは、広告主が入札し、アプリ、YouTube、「Gmail」などに広告を配信できるシステムだ。

 デリケートな広告の制限は「Google検索」や「Googleショッピング」には適用されないようだが、Googleの広報担当者は今後Google検索にも適用する計画だと述べた。

 Googleの広告設定サイトには、「YouTube におけるデリケートな広告カテゴリ」(ベータ版)で、「これらのカテゴリの広告を見たくない場合はお知らせください。YouTubeでGoogleアカウントにログインしているときに、これらのカテゴリを扱う広告をできる限り制限します。ただし、これらに関連するコンテンツを検索または閲覧しているときは、そのカテゴリの広告が表示されることがあります」と書かれている。

 Googleは2020年12月、アルコールやギャンブルといった業界の広告を制限したいとの声が寄せられたとして、広告の管理機能を強化する方針を明らかにした。まず米国でYouTube広告を対象にこの機能を段階的に提供するとしていた。特定の画像が嫌な感情を呼び起こす可能性があることを考えると、こうした機能は依存症から回復しつつある人にとって有益かもしれない。Googleが妊娠やダイエットにも管理機能を拡大したことは、妊娠や育児で大変な経験をした人や摂食障害に苦しんでいる人を助けるものになる可能性がある。死産を経験した後にベビー服やベビーベッドに関する不要な広告が表示されることの残酷さについてSNS各社に訴えた公開書簡が出されていたこともある。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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