巨人・中島宏之は2000安打達成できるか 中田翔2軍落ちで存在感放つが…「代打メインでは厳しい」

J-CASTニュース

   頼りになるベテランだ。巨人・中島宏之(39)が2022年4月27日のDeNA戦(横浜)で4回に先制の満塁アーチ。39歳8か月での満塁弾は阿部慎之助の39歳5か月を超え、球団史上最年長の記録だ。この一発が決勝打となり、チームの連敗を2で止めた。28日も2安打を放った。

   春季キャンプから好調を維持していた中田翔が開幕から一塁のスタメンで出場していたが、首脳陣の中島への信頼は揺るぎないだろう。中田がファーム降格で、出場機会が増えるときっちり仕事をする勝負強さを発揮している。

  • 中島宏之(写真:アフロ)

    中島宏之(写真:アフロ)

  • 中島宏之(写真:アフロ)

「代打がメインになると2000安打達成は厳しくなる」

「年齢を重ねると直球に対応するのが厳しくなっていくが中島は違う。一時期の豪快なスイングから打撃フォームを改造してコンパクトになったが、直球に振り負けず飛距離も出る。変化球に対する脆さもないので抑えるのが難しい。満塁弾もフルカウントから坂本裕哉のチェンジアップ、カットボールをファールでカットして、甘く入ったチェンジアップをきっちり捉えて左中間スタンドに運んでいる。打撃技術が凝縮された打席でしたね」(他球団スコアラー)

   西武から米国に渡り、オリックスを経て巨人へ。移籍1年目の19年は43試合出場で打率.148、1本塁打、5打点と精彩を欠いたが、バットを高々と掲げる構えからグリップの位置を両肩より下げ、左足の上げ幅を小さくした打撃フォームに改造したことで復活する。20年は打率.297、7本塁打、昨年は打率.271、6本塁打をマーク。今季はスタメン出場が7試合と決して多くないが、自身の求められている役割を全うしている。

   通算2000安打まであと92本。中島の現在の力を持ってすれば達成可能に感じるが、楽観視はできない。

「中島は一塁の守備が巧いとは言えない。特にキャッチングですね。中田が打撃不振でもスタメンで試合に出場し続けたのは一塁の守備力が高いからというのも、理由の1つだったでしょう。ただスタメンで出場しないとなかなか安打数は減っていかない。勝負強い中島を代打の切り札に置く状況がチームにとっては理想かもしれないが、代打がメインになると2000安打達成は厳しくなる」

   過去にも通算2000安打達成を視野に入れながら、叶わなかった名選手は少なくない。谷佳知は1928安打、井端弘和は1912安打、松永浩美は1904安打とあと一歩届かなかった。中島は大台達成なるか。

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