スケジュールやタスクを整理し取り組みやすくするための5冊

CNET Japan

 毎年のことではあるが、5月ともなると、新しい職場や仕事に少し慣れてくる頃だ。とは言え、ごちゃごちゃしてきたスケジュールやタスクを、もう少し整理して取り組みやすくしたいと思ったり、なんとかもう少し効率的に仕事ができないものかと悩んだりする時期でもある。今回は、そうした悩みを一つでも解決するのに役立つ本を5冊紹介する。

「好きを詰め込んで手帳時間を楽しく! バレットジャーナル活用術」
「好きを詰め込んで手帳時間を楽しく! バレットジャーナル活用術」

 まず、ごちゃごちゃしてきたスケジュールやタスクを整理するには、紙に書き出してみるのが一番だ。その際、何かフォーマットやルールがあると、整理しやすい。バレットジャーナルは、最適な方法の一つだ。本書のプロローグに、著者が手帳を味方にして、どんなことが変わったのかが書かれているが、スケジュールとタスクをなんとかしたいと考えている人には、これからやりたいことへの希望が見えてくるのではないか。

 手帳を使い始めると、ページを華やかにデコレーションしたくなったりするが、それは余裕が出てきたら、いくらでもやれば良いのであって、まずはシンプルなリストや記録を参考にして、現状を把握する所から始めたい。本書には、可愛い装飾の仕方も掲載されてはいるが、手帳を続けていくためのアドバイスもまとめられており、気負わず、簡単なところから始めてみようかな、という気になれる。

「Notionで実現する新クリエイティブ仕事術 万能メモツールによる最高のインプット&アウトプット」
「Notionで実現する新クリエイティブ仕事術 万能メモツールによる最高のインプット&アウトプット」

 手書きよりもタイピングの方が慣れてるし、書いたものを後から並べ替えたり、検索したりしたいという場合は、無料で利用開始できる「Notion」を使ってみるのがいいかもしれない。ただ、全く初めてNotionを使う場合、どこにどのように入力していけば良いのか、戸惑う可能性がある。「よく分からない」と諦めてしまう前に、本書のような解説書を頼りにすることをお勧めする。

 ネット上にもNotionに関する情報はたくさん提供されているが、Notionの何が便利なのか、どこから使い始めてみればいいのかを、まとまった情報として知りたい場合は、やはり書籍を利用するのが便利だ。本書では、Notionの使い方そのもののほか、Notionに集める情報とその活用法にまで踏み込んで言及されているため、仕事に関する情報の整理法を模索している人にも最適な1冊だ。

「世界一やさしいPower Automate for desktop入門」
「世界一やさしいPower Automate for desktop入門」

 タスクを整理してみると、毎日定期的に行う作業があり、それなりの時間を取られていることに気づくことがある。Excelの数値を集計する、同じウェブページの情報を保存する、決まったフォームに入力するなど。こうした定型業務を、自動化できないか考えてみると、意外に簡単に方法が見つかる可能性がある。マイクロソフトが無料で提供している「Power Automate for desktop」を利用することだ。

 Power Automate for desktopは、デスクトップ上で行う操作を自動化するのに使えるソフトウェアだ。全く初めて使用する場合は、できることや、自動化の基本的な手順がまとめられている本書が助けになる。自動化というと、なんでもできそうな気がしてしまうが、そうではないため、適切な作業を、適切な手順で自動化するために、Power Automate for desktopで使用できるアクションや設定方法を、丁寧に解説している本書は、初心者には非常に分かりやすい。

「自分の頭で考える読書 変化の時代に、道が拓かれる『本の読み方』」
「自分の頭で考える読書 変化の時代に、道が拓かれる『本の読み方』」

 忙しい時ほど、普段あまり本を読まないが、仕事や人生に役立つヒントを得るために、本を読みたいと考えるかもしれない。ただ、たくさんの本の中から、どのように本を選べば良いのか、いつ本を読めば良いのか、そもそも本を読んだらどうすればいいのか、そういうことが分からないという場合は、本書がお勧めだ。

 本書は「すごい読書法」を提示しているわけではない。ただひたすらに、本を読むことにはどんな魅力があるのかについて、さまざまな角度から語られている、読書愛にあふれる1冊だ。ただ、固定観念から、間違った姿勢で本に向き合ってしまわないように、「自分の頭で考えること」を大事にしながら読むことをお勧めしている。巻末には、本書で取り上げられている本が64冊も紹介されているので、未知の面白い本に出会う入り口としても利用できる。

「あてはめるだけで“すぐ”伝わる 説明組み立て図鑑」
「あてはめるだけで“すぐ”伝わる 説明組み立て図鑑」

 少しでも説明がうまくできると、上司、同僚、クライアントなどに、スムーズに意図を伝えることができるようになり、仕事の手間や時間を大幅に減らすことができるようになる。その結果、心理的負担まで減らすことができるのではないだろうか。「うまく説明できるようになる」と言っても、そう簡単にいかないから苦労するのだが、本書を参考にして、「説明の型」から入るのが楽かもしれない。

 本書は「説明組み立て図鑑」というタイトルから分かるように、あらゆるシチュエーション別に、参考になる説明のパターンを網羅して紹介している。「基本の3つの型」を元に、仕事で遭遇するだろう様々な立場や状況に対応しているので、自分の状況に当てはめやすい。対応できる状況を徐々に増やしていくのに役立つだろう。

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