2022年4月27日から、全国のミスタードーナツにて「祇園辻利」とコラボしたドーナツの第2弾が販売開始となった。今回は抹茶 & ポン･デ･リングのタッグと、ほうじ茶 & オールドファッションのタッグによる二刀流。
公式HPでは「あなたは、どっ茶？」とダジャレをキメつつ、どちらの派閥を支持するか問いかけている。なるほど？ それはつまり……全部食べるしかないってことか。
・全5種
今回登場したのは全部で5種。そのうち3種が抹茶 & ポン･デ･リングのタッグで、「ポン・デ・ダブル宇治抹茶（税抜き170円）」、「ポン・デ・宇治抹茶 あずき（税抜き190円）」、「ポン・デ・宇治抹茶 わらびもち（税抜き190円）」。
残りの2種がほうじ茶 & オールドファッションのタッグで、「オールドファッション 宇治ほうじ茶（税抜き180円）」と「オールドファッション 宇治ほうじ茶ホイップ（税抜き200円）」。
全5種が1つずつ入った「祇園辻利食べ比べセット（税込み1003円）」もあるが、こちらはオリジナルの紙袋がなくなり次第終了とのこと。
毎度のことだが、今回もコラボドーナツの競争率は高いと思われる。ちなみに筆者が買いに行った店舗では、時すでに遅かったのか紙袋はもらえなかった。いつもは買えるのだが、今回の早さはヤバい気がする。
『ポン・デ・ダブル宇治抹茶』
しかしドーナツは無事に全種ゲットできたので、順番にレビューしていくぞ！ まずは「ポン・デ・ダブル宇治抹茶」。片面は茶色で
反対側は抹茶チョコでコーティングされている。
生地をチェックすると、抹茶が練り込まれているのがわかる。
食べてみると、トータルでは甘いのだが、生地からちゃんと抹茶の苦味を感じる。思っていた以上に気合の入った抹茶フレーバーに「おっ？」と声が出るレベル。
ただ甘いだけの、日和見主義的な抹茶風味とは一味違う！ シンプルだからこそ、根幹となる要素の良さがよくわかる仕上がりだ。いきなり好印象だ。
『ポン・デ・宇治抹茶 あずき』
表面の黒糖シュガーがウマそうなこちら。真っ先に思ったのは「重い」ということ。
味ではなく、手に持った時の重量の話だ。こんなに重いポンデは初めてかもしれない。
重量感の理由は、中に仕込まれたあずきと抹茶ホイップ。生地の抹茶と表面の黒糖シュガーも合わさって、和な甘さ大集合という感じ。あずきとホイップの水分のせいか、生地のしっとり感も特徴的だ。美味い。
『ポン・デ・宇治抹茶 わらびもち』
新機軸なウマさを感じたのはこちら。
こちらも「あずき」同様に重い。ヘヴィ級なポンデだ。やはり中に何かが入っているからなのだが、今回のはちょっと面白い。
透明なので見えづらいかもしれないが、ホイップの下にプルプルのわらび餅フィリングが敷き詰められているのだ！ この わらび餅フィリングがイイ感じにキマっている。
ポンデ生地のモチモチ感に、わらび餅のチュルチュルでプルプルな感じ。そしておそらく各種トッピングが出処と思しきしっとり感が加わり、湿度高めでモチュプルな仕上がり。こういうポンデもあるのか。
甘さも控えめで、わらび餅の素朴な甘さと生地の抹茶フレーバーも非常にいい塩梅だ。今回の5種の中で、個人的なNo.1はこいつ。
『オールドファッション 宇治ほうじ茶』
続いてはオールドファッション勢。
写真だと分かりづらいかもしれないが、現物は普通のオールドファッションと色が違う。生地に練り込まれたほうじ茶のせいか、黄土色がかっているのだ。
また、片面にはほうじ茶のグレーズが沁みこんでおり、そのせいかしっとりした食感。食べる前から香りがはっきりとわかるほど ほうじ茶力が高い。
これは、味も全力で ほうじ茶してる感じかな？ と思ったが、こってりと甘いことが発覚。これはこれで美味い。ほうじ茶の香りと甘い味は、思っていたより相性が良いようだ。
『オールドファッション 宇治ほうじ茶ホイップ』
ラストはこちら。最も凝った構造をしていたのはこれだった。まあ、唯一の箱入りだしな。
開けるとこんな感じ。何やら中心部分に仕掛けがあるようだ。見えている白っぽいのは、ほうじ茶ホイップ。
中心の穴にホイップを仕込まれているとなれば、裏がどうなっているのか気になるだろう。しっかりとチョコで蓋をされていた。
生地の真ん中あたりにぐるっと仕込まれているのは、ほうじ茶蜜。
仕掛けはこれだけではない。実はこの中心部分。ホイップクリームの下に、わらび餅フィリングが隠されている。
今回は記事のために分解したが、皆さんは真似しない方が良いと思う。わらび餅がツルツルしていて、ホイップクリームごとチョコの蓋から滑り落ちやすいからだ。筆者は戻すのに失敗して盛大に事故らせてしまった。
とにかく、非常に手の込んだ造りと手数の多さが面白い。食べてみると、思っていた以上に甘さがぶっちぎってることが発覚。オールドファッション系はどちらも甘さが武器だったか。
デフォルトで生地が甘めなところに、チョコとホイップクリームが加わって甘さが加速しまくっている。たぶん5種類の中で、こいつが一番甘いと思う。
ちょっと気になった点を述べるとすれば、チョコとクリームの甘さが強いせいで、わらび餅の素朴な甘さは消されている感。
わらび餅はプルっとした食感だけが残っているような感じだ。また、ほうじ茶蜜の甘さも、他が強すぎてよくわからない気がする。
ウマいことは間違いないし、手の込んだ造りでテンションもアガるが、バランス的には他4種に少し譲るように感じた。
ということで、「あなたは、どっ茶？」というミスドからの問いに対して、筆者的には抹茶 & ポン･デ･リング派を支持したい。特にわらび餅のヤツはマストだと思う。
しかし両者の差は僅差。甘さを求めるなら、ほうじ茶 & オールドファッションに分がある気もする。皆さんも是非、お近くのミスドで全制覇してみてくれ！
販売期間は5月下旬までで、順次販売終了していくそうだ。早いうちに食べておくに越したことはないだろう。急げ！